【インタビュー】キャリアにできない取組みを!……MVNOとしてのニフティの戦略とは | RBB TODAY
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【インタビュー】キャリアにできない取組みを!……MVNOとしてのニフティの戦略とは

ブロードバンド 回線・サービス
ニフティ コンシューマ本部 ISP事業部 ISP企画営業部 課長 鈴木鉄兵氏
  • ニフティ コンシューマ本部 ISP事業部 ISP企画営業部 課長 鈴木鉄兵氏
  • ニフティ コンシューマ本部 ISP事業部 ISP企画営業部 課長 澁谷晃生氏
  • インタビューに応じてくれた2名
  • @nifty WiMAXトップページ
 下り最大40Mbps、人口カバー率約94%(2013年11月30日時点)、さらに速度制限なしという利点を武器にサービスを展開してきたモバイルブロードバンドサービスWiMAX。10月31日からは下り最大通信速度110MbpsのWiMAX 2+のサービスがスタートした。

 今回は、そんなWiMAXのMVNO事業も展開する大手プロバイダ、ニフティの担当者にインタビューを敢行。MVNOとしての立ち位置やUQコミュニケーションズ(UQ)との関係性、この先どのように差別化を行っていくのかについて、同社ISP企画営業部 課長の鈴木鉄兵氏と、同じくISP企画営業部 課長の澁谷晃生氏に話を聞いた。

■コアユーザー中心に根付きつつある“ニフティ イコール WiMAX”

――御社は光ファイバーやLTE回線のプロバイダーサービスも提供しておられますが、@nifty WiMAXの認知度や需要はいかがでしょうか?

鈴木氏:UQが今年9月にWiMAX 2+サービス開始のプレスリリースを出した後、弊社のコールセンターにも「ニフティではいつから始まるの?」という問い合わせをいただくようになりました。弊社でもWiMAXをかれこれ5年ほど提供してきたので、ありがたいことに“ニフティ イコールWiMAX”という認知を持って頂いているお客様もある程度いらっしゃるようです。

■タブレット端末セット販売の狙い

――現状では料金面やサービス面で、UQや他のMVNOともそれほど差異がない状況に見えます。差別化はどのように行っていく予定でしょうか?

鈴木氏:お客様が求めているサービスを想定しながら、WiMAXという回線にサービスやモノなどの“プラスアルファ”をしてお客様に提案していければと考えています。今までの実績で言えば、我々は他のMVNOに先駆けてタブレット端末をセットにして販売して、好評を得ることができました。ただ、他のMVNOももちろん追従してきます。次のステップとして、更に差別化を行うにはどうすればいいか検討していかないといけないと考えています。

――差別化の一環として、タブレットのセット販売を行った狙いはどこにあったのでしょうか。

鈴木氏:WiMAX回線を利用するにはデバイスが必要ですが、ルーターだけで提案をしても、ITリテラシーがそれほど高くない層にはなかなか魅力が伝わらないのではと考えたのがきっかけです。タブレットとセットにして、お客様に利用シーンを含めてご提案しご提供することが狙いです。

――セット販売するタブレット機種にNexus 7(2012年モデル)を選択した理由を教えてください。

鈴木氏:Nexus 7のセット販売は昨年から始めました。当時はとにかく新しいものを、ということが第一にあり、あとは、ブランドやコスト感で選んだというところです。また、市場のニーズを考えた時に、折しも各メーカーが出すタブレット端末は7インチが主流になってきていました。そこはメーカーのマーケティングを信用した部分もあります。

■WiMAXと固定回線の兼ね合い

――WiMAXを利用されているユーザーは、どのような使い方をされているのでしょうか?

澁谷氏:弊社は個人の会員様が多く、これはWiMAXについても同様です。実際にサポート部門にあがっている声を聞くと、我々が想定していた以上に固定回線の代替として使われている方が多いようです。立ち上がりに時間がかかるパソコンではなく、タブレット端末を使って、ちょっとした調べ物をするというような使い方をする方が増えてきていますね。一昔前とちがって、首都圏であればエリアから外れるということも少なくなってきたので、比較的安心して最初の回線として使われる方も多くなっているように思います。

――固定回線の代替としてWiMAX回線が選ばれることも多いということですが、固定回線も提供するISP事業者であるニフティとしては、どのような販売方法を行っていくのでしょうか。

澁谷氏:我々としては、もちろん固定もWiMAXも両方使っていただきたいですが、そればかりはお客様にお任せするところですね。ただ、使ってみたらWiMAXが予想以上に良かったので固定回線は解約するというようなお客様がいらっしゃっても、「モバイルと固定回線を併用すると、こういう便利な使い方ができますよ」といった提案ができるような施策を検討していく予定です。
《宮城 宙》
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