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東京デザイナーがニットメーカーとコラボ進む

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伊藤弘子×大石メリヤス
  • 伊藤弘子×大石メリヤス
  • 天津憂×樋口繊維工業
  • 荒井沙羅×コットンファクトリー
  • 白木大地×中半産業
  • 安達稔×マツマル
産地のニットメーカーとデザイナーのコラボレーションが拡大している。12月10日と11日に開かれたジャパン・ベストニット・セレクション2013では、出展企業10社が東京ファッションデザイナー協議会(CFD)会員デザイナーや日本アパレルファッション産業協会プラットフォーム(JAFIC PLATFORM)登録デザイナーとのコラボレーションによる商品を展示した。前回のコラボレーションがきっかけとなり、契約を結ぶケースやデザイナーが企業のクリエーティブディレクターになるケースも出ている。

国産のニット製品とテキスタイルに特化した展示会であるジャパン・ベストニット・セレクション。2009年のスタートから第4回までは、産地の各企業の独自の技術やオリジナル製品を披露するという趣旨を徹底するため、コラボレーションを行わなかったが、第5回の前回はマツマルと安達稔、樋口繊維工業と荒井沙羅、ピーコンポと根本聖則、伊東メリヤス工業と杉本ちゆきなど、東京ニットファッション工業組合の12社がCFD会員デザイナーとテスト的にコラボレーションを行った。

今回はCFD会員デザイナーと、即戦力となる企画のアウトソース先を求める会員企業と国内の若手・中堅デザイナーブランドに出会いの場を提供するJAFIC PLATFORM登録デザイナーから23ブランドがエントリー。企業がデザイナーを指名する方式で、東京ニットファッション工業組合の9社に大阪の林田を加えた10社がコラボレーションによる商品を紹介した。

樋口繊維工業は天津憂とのコラボレーションで、同社のコットンファクトリーに天津らしいひねりを加えた汎用性のあるデザインを提案。また、2014年春夏から契約を結んだ荒井沙羅によるコットンファクトリーとシルクファクトリーの2014年春夏物も展示した。同社の10月展で発表したデザインの一部を紹介したもので、前回は3型だったが、今回は配色や異素材組み合わせをポイントとした11型に色などでバリエーションを広げたデザインを展示。タグや下げ札もデザイナーの名前を加えたものに作り直した。「長く、しっかりと取り組んでいきたい」と荒井沙羅。

中半産業は前回に続き白木大地とのコラボレーション作品を紹介。昨年はメンズとウィメンズを展示したが、今回は同社の特徴である本縫いや異素材の組み合わせメンズライクなカッティングを活かしたレディースに絞り、バイカラーのカットソーやローゲージのニットなど春夏と秋冬の両方を発表した。白木大地は同社のクリエーティブディレクターにも就任。「新しい中半産業を表現するという狙いに沿ってデザインした。このままセレクトショップなどの店頭に出すことができる、わかりやすいデザインになっていると思う」と話した。

大石メリヤスは伊藤弘子とコラボレーションで、葉やドロップなどの柄やパステルカラーを加えるとともに、アイテムもローブやパーカー、パンツなどアウターにまで広げた。

前回に続いてマツマルとコラボレーションを行った安達稔は「テイストが合っているということだと思う。今回は出展した素材メーカーの作った高級素材を選ぶこともできたが、国内生産のニットは世界で通用するレベル」という。

また、新潟の見附商工会の 産地ブランド「ミツケ・ニット(MITSUKE KNIT)」のエーディグリーファーレンハイト(A DEGREE FAHRENHEIT)、インプロセス バイ ホール オオハラ(IN-PROCESS BY HALL OHARA)、ヤストシ エズミ(Yasutoshi Ezumi)、ラマルク(LAMARCK)など各産地や企業の独自のコラボレーションもあった。

成功事例も出てきているコラボレーション。今回からジャパン・ベストニット・セレクション審査委員会アワード審査委員長になった太田伸之クールジャパン機構社長は「日本の技術の高さは世界も認めている。もっとインパクトの強いことするべきだし、デザイナーとのコラボレーションももっと増やし、ビジネスとクリエーションが出会うことで、新しいことができるということを強くアピールしてほしい」と話した。

アライサラ、エーディグリーなど東京デザイナーがニットメーカーとコラボ進む

《樋口真一》

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