ERPパッケージ「SAP」を狙った不正プログラムが出現……トレンドマイクロが注意喚起
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「SAP」は、ドイツSAP社が提供している、業務横断型のERPパッケージ。「BKDR_SHIZ.TO」は、2010年ごろに初めて検出された不正プログラムのファミリに属しており、特定アプリケーションのキー入力操作情報を記録する「キーロガー」に分類される。トレンドマイクロの解析によると、不正プログラムの持つリストに載ったアプリケーションが感染PC上にあれば、その位置が記録され、このバックドア型不正プログラムのコマンド&コントロール(C&C)サーバに送られる。
さまざまなアプリケーションを標的にしているが、今回SAPを標的にしたことで、あらためて注目を集めた。一方で、対象となるアプリケーションは非常に幅広く、暗号化ソフト、電子通貨「Bitcoin(ビットコイン)」「Litecoin」のウォレットといった、他の種類のアプリケーションも対象となっている。またゲームも含まれている。
BKDR_SHIZ.TOはそのほかにも、ファイルのダウンロードおよび実行、オペレーティングシステム(OS)の再起動、不正プログラム自身の更新という機能を備えており、トレンドマイクロは「情報収集に関してはまったく無差別で、その目標を不正活動内容から特定するのはきわめて難しい」と結論づけている。