現在Facebookで、「プロフィール画像をキリンに変更してはならない」という奇妙な警告が広まっているという。ソフォスは11月1日、Facebookで広まっている「キリンの画像の問題」は間違った噂だとして、注意喚起する文章を公開した。 この噂では、まず謎解きが示され、「謎解きの答えを間違えたら、プロフィールをキリンの画像に変更しなければならないというゲームがFacebookで流行っている」と説明している。これを受け、犯罪者が、キリン画像のJPEGファイルをばらまき、Googleの画像検索を汚染したというのだ。このJPEGファイルは、ユーザー名やパスワードを盗むなどの危険な機能を持つマルウェアが含まれている、という話になっている（ここまでがワンセットの噂だ）。 画像を変えるよう求める謎解き、サイバー犯罪者による検索結果の操作、そしてJPEGに仕組まれたマルウェアという3つの事実は、それぞれ個別の（似たような）事例が存在するが、最終的に「キリンの画像の問題」は存在しない、とソフォスでは指摘している。今回の作り話では、細かい部分で若干の変更が加えられ、引用されている「専門家」の氏名なども変えられている。こういった不自然さのほか、Webページにブービートラップのファイルを配置して感染させるほうが、相手がJPEGファイルを見つけて使用することを期待するより、手っ取り早いはずだ、というのもその根拠だ。 ソフォスでは「誤った警告が出されることにより、本当に問題が起こった際の社会全体としての反応が鈍ってしまいます」として、今回の事態について注意を呼びかけている。
【世界のサイバー事件簿】職場で古いパソコンを使ってない!? ウイルス感染で一網打尽の恐れあり！
