“クワッドバンド”で「広さ」「速さ」「快適さ」を強化……ドコモ、LTEネットワーク戦略を説明 | RBB TODAY

“クワッドバンド”で「広さ」「速さ」「快適さ」を強化……ドコモ、LTEネットワーク戦略を説明

 NTTドコモは4日、同社の「LTE(Xi)ネットワーク」に関する戦略説明会を開催。今後、4つの周波数帯を利用してLTE(Xi)ネットワークの「広さ」「速さ」「快適さ」を強化していく方針を示した。

ブロードバンド 回線・サービス
NTTドコモ 取締役常務執行役員 徳広清志氏
  • NTTドコモ 取締役常務執行役員 徳広清志氏
  • “クワッドバンド”で快適なLTEネットワーク構築を目指す
  • 150Mbpsサービスの歩みはやや遅いか?
  • Xiの基地局数は順調に増加しているという
  • 100Mbps超のエリアは全国に
  • 速度別のエリア図を公開し、ユーザーの理解を深めていく
 NTTドコモは4日、同社の「LTE(Xi)ネットワーク」に関する戦略説明会を開催。今後、4つの周波数帯を利用してLTE(Xi)ネットワークの「広さ」「速さ」「快適さ」を強化していく方針を示した。

 ドコモがLTEに利用する周波数帯は、800MHz・1.5GHz・1.7GHz・2GHzの4種類。このうち、都市部においては2GHz帯、郊外エリアについては800MHz帯を基本として「広さ」を実現。そして1.7GHz帯、1.5GHz帯の拡大で「速さ」を実現していくのが、ドコモのLTEネットワークにおける基本的な戦略となる。但し、iPhone 5s/5cに関しては1.5GHz帯に対応しておらず、“トリプルバンド”ということになる。

 同社の取締役常務執行役員 徳広清志氏は、「現在屋外に10万局(6万箇所)、屋内に1万局の無線基地局を有しており、これらを3Gのトラフィックをみながら順次LTEに置き換えていっている」とコメント。13年3月末時点で約24,400局であったXi基地局を、14年3月末には約50,000局に倍増させ、さらに下り最大75Mbps以上対応の基地局について、約6,400局だったものを14年3月末には約40,000局へ増やす計画が順調に進んでいるとした。iPhone 5s/5c発売以降、KDDI(au)がその優位性を強調している800MHz帯に関しては、「プラチナバンドと呼ばれる800MHzの基地局数で(他社に比べて)見劣りがすると思われているかもしれないが、ドコモとしては800MHzと2GHzの2つのバンドをベースにカバー率を追求していく」と、2つのバンドの総合力で対抗できるとした。

 「速さ」に関しては、9月20日から一部エリアで開始している最大150Mbpsのサービスについて、ことし12月末で山手線全域をカバーし、13年度末には基地局数を500局に、14年度末で2000局に増設すると表明。また、100Mbps超のサービスに関しては10月末までに全都道府県で利用可能になる予定だとした。東名阪については1.7GHz帯、それ以外の地域については1.5GHz帯を活用する。この2バンドは、3G回線には帯域を割かず、LTE専用周波数として運用される。「3G回線のトラフィックのピークアウトが観測できたため、大胆にXi化していく決断をした」とのこと。また、150Mbpsサービス対応の基地局については、想定している設置計画の遅さが指摘されたが、これについては「1.5GHz帯の基地局は完全に新設のLTE専用基地局であり、アンテナ工事も発生するなど工程が複雑である」ことが要因であると説明した。なお、iPhone 5s/5cについては、150Mbpsエリアにおいても最大100Mbpsとなる。

 「速さ」の見える化にも取り組むとし、受信時最大150mbpsのエリア、最大112.5Mbpsのエリア、最大75Mbps(37.5Mbpsも一部含む)のエリアといったかたちで色分けをした速度別のエリア図を11日から公開予定としている。その他、エリアカバー率の表現方法として、実人口カバー率の採用を示唆。これまでドコモは当該市区町村の役所付近で通信が可能かどうかを基準とした「人口カバー率」を用いてきた。対してソフトバンク・auは全国を500m四方に区分したメッシュにおける通信状況を基準とした「実人口カバー率」を採用しており、異なる算出方法でカバー率が発表されるためユーザーが混乱することもあった。今回ドコモでは、「実人口カバー率もいつ切り替えてもいいように準備している」とコメントし、3キャリアの算出方法が統一される可能性も出てきた。
《白石 雄太》

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