レディオヘッドが協力、“水没する楽園”モルディブの危機に立ち向かう | RBB TODAY
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レディオヘッドが協力、“水没する楽園”モルディブの危機に立ち向かう

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『南の島の大統領-沈みゆくモルディブ-』 (C) Actual Films
  • 『南の島の大統領-沈みゆくモルディブ-』 (C) Actual Films
  • トム・ヨーク(レディオ・ヘッド) Getty Images
  • 『南の島の大統領-沈みゆくモルディブ-』  (C) Chiara Goia
  • 『南の島の大統領-沈みゆくモルディブ-』 (C) Lincoln Else
  • 『南の島の大統領-沈みゆくモルディブ-』 (C) Actual Films
  • 『南の島の大統領-沈みゆくモルディブ-』水中閣議 (C) Actual Films
  • 『南の島の大統領-沈みゆくモルディブ-』(C) Lincoln Else
  • 『南の島の大統領-沈みゆくモルディブ-』 (C) Actual Films
澄み切った海、サンゴ礁、水上コテージ、絶好のダイビングスポット……。憧れのハネムーンの地として知られる世界有数のリゾート地、モルディブ。地球温暖化による海面上昇で水没の危機に瀕したこの島を守るために闘う、若き大統領を追ったドキュメンタリー『南の島の大統領-沈みゆくモルディブ-』が、いよいよ今週末から劇場公開される。

インド洋に浮かぶ島国、モルディブ共和国。1200のサンゴ島からなり、“地上の楽園”とも呼ばれるこの国は、海面が1m上昇すると国土の80%が水没、2100年には全国土が水没すると予測されており、今かつてない大きな危機に直面している。そんな中、立ち上がったのが、先の独裁政権に反対する民主化運動を20年にわたって主導し、41歳の若さでモルディブ大統領となったモハメド・ナシードだ(現在はクーデターにより離職)。

ナシードが闘ったのは、手ごわい相手“海”と、CO2排出規制に及び腰な大国の首脳たち。カメラは、2009年、コペンハーゲンで行われた第15回COP15(気候変動枠組条約締約国会議)をはじめ、ナシードが時に強硬に、時に柔軟に、情熱と現実的・長期的なヴィジョンを持って国の現状を訴え、交渉に当たる舞台裏に密着。そこには、ユーモアにあふれた親しみやすい人物でありながら、本物の“政治家”ともいうべき姿が映し出されている。

また、昨2012年の第25回東京国際映画祭でエコロジーや自然との共生をテーマにした「natural TIFF部門」に正式出品された本作は、音楽を英国のロックバンド「レディオヘッド」が全面協力。本作のジョン・シェンク監督は言う。

「初めて飛行機からモルディブを見たとき、僕はレディオヘッドを聴いていたんだ。彼らの夢幻的な別世界のような音楽が好きなんだ。それでいてすごく現代的でボーダレス的な感じで。それで思ったんだ、『もし彼らの音楽をこのフィルムに使えたら、別のレベルに連れていってくれる』とね」。

レディオ・ヘッドのフロントマン、トム・ヨークは環境問題に熱心なことでも知られているが、当時、実際に彼はコペンハーゲンに出向いており、まさに監督らが撮影している期間にナシードに直接会いに行っていたという。

「彼らの音楽をのせた映画のサンプルを見せたら、気に入ってくれたんだ。それをきっかけに、映画で部分的に彼らの曲の何曲かを使えないかお願いしたら、彼らは惜しみなく提供してくれた。永久に感謝するよ!」と、シェンク監督はその経緯を明かした。

全編を通じて流れるレディオヘッドが演出する、“楽園”と称される島の美しさと、国の運命を握る緊迫した政治の局面。その絶妙なコントラストを、劇場で確かめてみてほしい。

『南の島の大統領-沈みゆくモルディブ-』は8月10日(土)より新宿K's cinemaほか全国にて順次公開。
《text:cinemacafe.net》
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