【インタビュー】『風、薫る』上坂樹里、主人公のひとり・直美役から「演じる以上のものをもらった」 | RBB TODAY
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【インタビュー】『風、薫る』上坂樹里、主人公のひとり・直美役から「演じる以上のものをもらった」

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 見上愛と上坂樹里がW主演を務めるNHKの連続テレビ小説『風、薫る』。同作は、生きづらさを抱えた2人の女性・一ノ瀬りん(見上)と大家直美(上坂)が、まだ広く知られていなかった看護の世界へ飛び込み、人々を守るために奮闘する物語だ。

 24日放送の第85回では、直美の実の母親・柳川文(内田慈)が亡くなるという大きな出来事が描かれた。このたび上坂が取材に応じ、約1年にわたり直美役を演じてきた感想や作品への思い、文との掛け合いのシーンについて語った。

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――朝ドラに出演されて、周囲の方からどんな反響がありましたか。

放送が始まってから、毎日のように朝ドラを見てくださっている方からメッセージをいただいたり、知り合いからも「毎日見ているよ」と連絡をいただいたりして、本当にうれしいです。母は仕事へ行く前に毎朝見てくれていて、たまに放送時間が変更になると「何か物足りない」という連絡をくれるので、それくらい朝ドラの“朝15分”という時間は大切なものなのだなと感じました。

――撮影開始から約1年がたちました。これまで直美を演じてきた率直な感想と、印象に残っているシーンを教えてください。

最初の頃は直美の行動や言動が分からない部分も多かったのですが、りんをはじめ、いろいろな人と出会う中で直美の内面がどんどん変わっていきました。その変化を演じている私自身も感じられて「成長したな」と思えるところが、1年という時間をかけて一つの役を演じる朝ドラならではだと思っています。

印象に残っているシーンはたくさんありますが、第17週の実の母親・文さんとのシーンや、今後描かれる吾郎さんとのシーンですね。最初から直美を見てくださっている方にとっても、直美自身にとっても想像できなかった新しい世界へ飛び込んでいくことになるので、とても印象深いです。

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――直美のどんなところに成長を感じましたか。

看護婦として働く中で、患者さんや誰かを救いたいという気持ちが芽生えたことが一つ成長したところだと思います。素直に感謝を伝えられたり、人当たりが良くなったり、そういう部分でも成長を感じることが多いです。

――第17週は、母親である文との印象的なシーンが描かれました。最初に台本を読んだ時の感想を教えてください。

私は第17週の台本を読むまで、文さんが実の母親だということを知らなかったので、「まさか文さんが」と本当にびっくりしました。第6週で、瑞穂屋で美津さんが琴を弾いている場面では、会話はなかったのですが文さんと同じシーンにいたんです。その時は何も知らなかったので、もう一度見返したくなりました。

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――美津(水野美紀)は直美にとって母親代わりのような存在でもあります。文との出来事を経て、美津への思いに変化はありましたか。

一ノ瀬家に一緒に住ませてもらう時点で、感謝の気持ちは最初からありました。第17週で文さんとの一連の出来事があって、その後、一ノ瀬家の縁側で美津さんと話すシーンでは、それまで我慢していたものが一気にあふれました。人生経験が違うからこそ言葉の重みがあって、りんや吉江先生をはじめ、周りの人に支えてもらい、助言をもらう描写が第17週では描かれています。その中でも美津さんの存在はとても大きくて、こんな私でも「もう一人の母親だよ」と言ってくれたことが直美はうれしかったと思います。

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――作品を通して、ご自身の中で看護に対するイメージが変わった部分はありますか。

医療的な知識だけではなく、患者さんと触れ合う中での観察する力や寄り添う力など、人と人との関わりがすごく大切なのだと感じました。当時の看護に対する世の中のイメージが、現代とは大きく違っていたことにも驚きました。劇中で描かれる「看護とは何か」という問いについては、撮影でご指導いただいている看護の先生方も長い経験がある中で、今でも初心に戻って考えることがあるとおっしゃっていたので、本当に答えのないものなのだなと思います。

――甲斐翔真さんが演じる小川吾郎との恋の行方も話題になっています。吾郎を演じる甲斐さんの印象を教えてください。

吾郎さんは誰よりも真っすぐで誠実、ピュアで、どこか放っておけない、そんな素敵な方です。甲斐さんと初めてご一緒したのは第13週だったのですが、軍人役なので軍事指導の先生がいらっしゃって、その指導がとても厳しく、言葉遣いも難しかったのですが、甲斐さんが一生懸命に取り組んでいる姿が印象的で。甲斐さんと吾郎さんは通じるものがあって、とても魅力を感じました。

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――一緒に頑張ってきた見上愛さんについて、今感じていることを教えてください。

最近は撮影の終わりが急に見えてきて、台本も片手で数えられるくらいの冊数になってきました。終わることへの不安というより、寂しさのほうが大きくなってきています。見上さんと最後まで健康で、一緒に駆け抜けられたらいいなと思っています。

――まもなくクランクアップを迎えます。大家直美として生きてきた時間は、上坂さんにとってどんな存在ですか。

1年間、大家直美の人生を背負わせてもらって、直美が生きてきた証を自分の体が一番感じています。演じる以上のものを直美という役からもらえたと思っています。


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