【ケーブル技術ショー 2013 Vol.4】Miracastや4K対応、次世代STBが多数出展……パイオニア/HUMAX/NECから新製品 | RBB TODAY

【ケーブル技術ショー 2013 Vol.4】Miracastや4K対応、次世代STBが多数出展……パイオニア/HUMAX/NECから新製品

ブロードバンド フォトレポート

J:COMによる次世代STBサービスに対応するパイオニアの「BD-V302J」
  • J:COMによる次世代STBサービスに対応するパイオニアの「BD-V302J」
  • J:COMのサービスを「BD-V302J」で表示したところ
  • 4K対応STBのコンセプトを展示
  • DLNAネットワークに接続したモバイルデバイスにCATVのライブ番組を配信できる
  • 参考出品されたMiracast対応のSTB
  • スマートフォンの画面をWi-Fi経由でテレビに表示
  • HDD搭載STBの試作機
  • HUMAXの次世代STB「WA-7000」
 ケーブルテレビに関連する最先端の技術・機器、ソリューションが一堂に展示される「ケーブル技術ショー2013」が7月31日まで、東京国際フォーラムで開催された。

 従来のCATV対応セットトップボックス(STB)に搭載されてきた、CATVの視聴・録画、番組表などのテレビを楽しむためのベーシックな機能に、IP技術とインターネットを活用したスマートフォンやタブレットなどモバイル端末との連携機能などを加えた「次世代サービス」対応のSTBが、いくつかの主要メーカーから出展された。本項では各社の注目モデルをまとめて紹介する。

■パイオニアはMiracast対応のSTBを参考展示

 パイオニアはCATVの次世代サービスに対応するデジタルSTBの新製品を出展。「BD-V302J」は、同社301シリーズの後継モデルとなる新製品「BD-V372」をベースに開発された、J:COMの次世代CATVサービス対応STB。ホームエンターテインメントのコアに位置づけられる製品として多彩な機能を備えた。ケーブルテレビ用のデジタルチューナーはトリプルで内蔵しており、1番組を視聴しながら、同時に2番組をNASや外付USB-HDDなど外部ストレージに裏番組録画できる。

 または空いているチューナーを利用して、テレビ番組をホームネットワーク上のモバイル端末へライブ配信することも可能だ。AndroidアプリやHTML5ベースのWebアプリにより、VODやゲームをはじめ各種ツールを追加して、スマートフォンやタブレットとの連携機能を充実させられるようになることも特徴の一つに挙げられる。

 「BD-V372」をベースにした「Miracast」対応STBの試作機も参考出品されていた。MiracastはWi-Fi Allianceによって策定された、無線LANを利用した映像・音声のワイヤレス伝送技術。Miracastの対応機器どうしであれば、例えばスマートフォンに保存した写真を大画面テレビに映したり、スマートフォンで再生しているYouTubeなどのインターネット動画をテレビに飛ばして楽しむことなどができる。

 イベント会場では「BD-V372」の試作機に外付けのWi-Fi対応USBドングルを装着し、スマートフォンの画面をMiracast経由でSTBからテレビに表示するデモを実施。展示スタッフによれば、今後Miracastの普及や市場の反響を見ながら採用を検討していく考えだという。

 また参考展示ながら本体にHDDを内蔵するSTBや、将来性が期待されている4K高画質のCATV放送対応STBのモックアップによるコンセプト展示も合わせて行われていた。

■HUMAXも次世代STBや4K対応STB試作機を展示

 韓国に拠点を置くHUMAXは、日本国内向けにもCATV用のHDD内蔵STBをはじめ、スカパープレミアムサービスチューナー、車載用デジタルTVチューナーなど多種商品を販売する大手メーカーだ。同社からも次世代サービス対応のSTB新製品「WA-7000」が参考展示された。

 「WA-7000」はケーブルテレビ用のデジタルチューナーを内蔵し、外部USB-HDDをつないで1番組の視聴と2番組の裏録画が同時に行える。DLNAベースのネットワーク機能も搭載し、ライブ視聴番組をスマートフォンやタブレットに配信したり、録画済み番組をモバイル機器側で視聴することもできる。他にもJLabsの次世代STB運用仕様SPEC-023に準拠したインターネットブラウザやEPG、録画再生機能などのWebアプリがプリインストールされている。

 本体にHDDを内蔵する「WA-8000」も現在開発が進められている次世代STBの試作機として参考展示されていた。

 また、同社がドイツで販売している「HOME MEDIA SERVER」は本体に4つのデジタル放送用チューナーを内蔵し、4番組の同時録画が可能。1番組を視聴しながら、同時に3つのスマートフォンやタブレットなどモバイル端末へストリーミング配信も行える。独自開発の「Media Player」アプリをインストールしたタブレットに保存した動画は、DLNAでつながっている薄型テレビなどDMR機器にネットワーク経由で送り、大画面で見ることもできる。また本機で録画したデジタル放送の番組を、外出先でもモバイル端末を使ってネットワーク経由でストリーミング再生できる独自の技術も搭載しているという。

 「OTT」はAndroid 4.0ベースのスマートTVボックス。海外でのVODサービスの視聴に対応したほか、独自のアプリサービスとして同社が展開する「Humax App Market」からゲームなどのアプリをダウンロードしてテレビで楽しめる。

 ほかにも4K対応STBの試作機も出展。HEVCでエンコードされた4K2K/30pのデコードに対応するほか、アップデートにより4K2K/60pのデコード機能も追加できる仕様とした。1080/30p信号のクアッド・トランスコード機能もサポートする予定。

■NECのスマホ連携機能搭載「IP-STB」

 NECはスマートフォンのカメラ機能を活用した「かざすだけ」機能などを搭載した次世代サービス対応STBの試作機を展示している。

 「かざすだけ」機能では、専用アプリを起動してから、新聞・雑誌のテレビ番組表にスマートフォンのカメラをかざし、番組タイトルに関連したデータベースの情報にアクセスして、見たい番組の詳しい内容を参照したり、視聴・録画予約がスムーズに行えるようになる。同社ではCATV局が提供するVODサービスとの連携に期待を寄せている。本機能はiOS/Android双方への対応を予定している。

 もう一つの機能はスマートフォンからLAN経由でSTBの操作が行えるリモコン機能。HTML5ベースのアプリ機能としたことで、スマートフォンとSTBのメニュー構成を同期させることができる。同社では今秋以降の商品化に向けて開発を進めている。
《山本 敦》

関連ニュース

特集

page top