【Wireless Japan 2012】まさに近未来の技術!スターウォーズをヒントにした3Dライブコミュニケーションシステム | RBB TODAY
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【Wireless Japan 2012】まさに近未来の技術!スターウォーズをヒントにした3Dライブコミュニケーションシステム

ブロードバンド テクノロジー
研究開発センター ネットワーク開発部 ネットワーク方式担当 担当課長の溝口哲氏
  • 研究開発センター ネットワーク開発部 ネットワーク方式担当 担当課長の溝口哲氏
  • ディスプレイ上に現れた3D映像の人物モデル。フレームごとに切り抜かれ背景とリアルタイムに合成される
  • テキスト解説を埋め込んで、学習用コンテンツとしても活用できる。デモでは、月面に行って惑星や宇宙のことを学べるコンテンツも紹介するという
 NTTドコモのブースでは、例年通り近未来の技術展示も注目だ。同社の研究開発陣が今回お披露目する目玉のひとつが「3Dライブコミュニケーションシステム」だ。

 同システムは、会話の中の言葉を形にしてくれるという新感覚のコミュニケーション技術だ。さらに、そこに3Dという要素を付加することによって、ライブ感や利便性を広げている。

 端末に相手から着信があった場合に、相手の3D人物映像を画面上に表示するのはもちろん、「宇宙に行きたいね」という会話が出てきた場合には背景が月面に変化。360度見渡せる月面空間映像に相手の3D映像が表示される。背景映像などには各種の情報を埋め込むことも可能で、Wireless Japan 2012の会場では遠くに映っている地球をクリックするとテキストの解説が出てくるコンテンツも展示するという。このような形式でコンテンツを作成すれば学習用としても活用でき、子供たちが月面に行っている気分で、惑星や宇宙について楽しく学べるようになる。また、観光案内のコンテンツとしての利用も考えられるだろう。

 情報表示の方法はそれだけではない、会話中のキーワードが自動認識されるたびに、その関連情報がバルーンとして画面上に表れる。これらは、全てクラウドネットワークを通して実現される。
「会話中に東京スカイツリーのことが話題になるとバルーンが出てきます。それをタッチすると、今度は業平橋付近で撮影した360度の全方位映像が流れます。そこに東京スカイツリーが立ち聳えているので、相手も実際に東京スカイツリーに行った気分を味わえるわけです」(研究開発センター ネットワーク開発部 ネットワーク方式担当 担当課長の溝口哲氏)とライブ感についても強調する。

 同システムは映像を切り出すだけでなく、3Dオブジェクトと背景映像を合成することも可能だ。車や家を購入したいという会話が出てきた場合には、家や車の3Dオブジェクトが出現し、様々な角度でそれを確認しつつ情報を参照しながらコミュニケーションを進めることができるようになる。まさに話した言葉がカタチになり、遠く離れた人と空間を共有することが可能になるのだ。

 将来的にモバイル端末に距離画像カメラが搭載されるようになれば、実際に自分で撮影した3D映像を使っていつでもどこでもクラウド経由でサービスを利用できるかもしれない。

 溝口氏は今回の展示について「このシステムを開発するにあたり、人物モデルを立体的に表現することに苦労した」と話す。相手の姿が3D映像として現れるのは、撮影した背景の映像素材に、人物の映像を切り抜いて合成しているからだ。距離画像カメラを使って人物を撮影すると、対象人物モデルの各位置の距離が分かる。その距離を判定して凹凸に陰影をつけて立体的な表現にしているという。氏は「ただし各フレームごとに人物を切り抜き、リアルタイムでデータを合成するため、非常に負荷がかかります。データに圧縮をかけてから、ネットワーク側のシステムに投げ、音声認識や画像補正も含めたすべての処理を行なってから、データを返しています」と説明してくれた。

 「映像に人物が現れるコンセプトは、スターウォーズのレイア姫をヒントにしたものです(映画で登場するレイア姫の空間立体映像は、あたかもそこに居るかのように語りかける)。スターウォーズのような体験ができるように、このシステムを開発してきました。ぜひご来場いただいて、我々が進めている未来の技術を体験してみてください」とアピールしている。
《井上猛雄》
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