KDDIは2日、品川区が区内の小学生向けに展開している独自の防犯システム「近隣セキュリティシステム」向けに、専用携帯電話「まもるっち」を約14,000台提供すると発表した。 「近隣セキュリティシステム」は、情報システムと地域コミュニティ(約13,000人の協力員)を結合した品川区独自の防犯システム。危険を感じた子どもが「まもるっち」のピンを引くと、警報音を出すとともに、監視を行うまもるっちセンターのオペレーターとの会話が可能となり、GPS機能により児童の位置のリアルタイムな把握ができる仕組みになっている。会話から緊急事態と判断されると、速やかに保護者や学校、地域の協力員、セコムの警備員へ連絡し、駆けつけることができるとのこと。 同区では、2005年から「近隣セキュリティシステム」の運用を始め、小学生に通信端末を配布してきた。「まもるっち」とはそもそも、その通信端末の愛称。今回KDDIが提供する「まもるっち」は、子ども向けのauケータイ「mamorino2」をベースにした専用携帯電話。区内の小学生を対象に配布され、「緊急地震速報」や「災害用伝言板」などの災害対策機能のほか、セコムによる夜間・休日対応などの安心機能が利用できる。