じつは、そのマップ機能を使うとDIGNOの真価が発揮される。DIGNOは、auの3G(WIN HIGH SPEED)のデータ通信機能のほかに、UQコミュニケーションズが展開するWiMAXのデータ通信機能も備えている。WiMAXで接続された状態でマップを使うと、その高速なデータ通信をこの目で実感することができるのだ。地図表示が軽快で、サクサクと表示してくれる。最新版のマップ機能では、地図を3D表示してくれるようになったが、それらの表示もサクサクとストレス無く表示される。このスピードを知ってしまうと、3Gの速度に戻れなくなってしまうほどだ。
ご存知のとおり、スマートフォンでは大容量のデータ通信がされるためにネットワークの混雑が懸念されるようになってきた。そのため、各通信キャリアは俗に「オフロード」と呼ぶ、3G回線以外のデータ通信ネットワークへの回避をさまざまな形で模索している。WiFiスポットを積極的に展開し、スマートフォンでのデータ通信はWiFiを推奨するというのが一般的なオフロードの手段だが、そのほかに、たとえばNTTドコモはLTE方式を採用した次世代ネットワークXi(クロッシー)の展開を急いでいるほか、auはWiMAX方式にも対応させたスマートフォンシリーズを拡充し、WiMAXと3G(WIN HIGH SPEED)を併用することでオフロードを実現させている。実際に、NTTドコモのXiスマートフォンと比較してみるとWiMAXのデータ通信速度はそん色なく、むしろ安定して動作し、初動(通信開始までの接続時間)が短いWiMAXのほうが軽快に感じる。しかも、通信可能なエリアは明らかにWiMAXのほうが充実しており、高速データ通信を比較するならWiMAXが一歩リードしていると実感できる。
■画像アップロードももちろん速い!
筆者はネットのコミュニケーションはfacebookを中心にしているが、スマートフォンを使って日常の風景を画像でアップロードするような使い方が増えてきた。スマートフォンのカメラ機能が高性能化する一方で撮影される画像サイズも大きいものになり、画像をアップロードする通信時間が結構わずらわしく感じることも多くなってきた。しかし、DIGNOでの画像アップロードは思いのほか軽快だ。理論値ではあるが、auの3G(WIN HIGH SPEED)での上り通信速度は最大5.5Mbpsだったが、WiMAXなら上り最大15.4Mbpsものスピードでデータ通信が可能となる。