アマゾンウェブサービス、プライベートクラウド「Amazon VPC」を全世界で提供開始……専用線接続にも対応 | RBB TODAY
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アマゾンウェブサービス、プライベートクラウド「Amazon VPC」を全世界で提供開始……専用線接続にも対応

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 米Amazon.comの子会社であるアマゾンウェブサービス(AWS)は4日、これまで一部地域でのみ提供していた「Amazon Virtual Private Cloud(Amazon VPC)」を、東京を含む全世界で提供開始した。

 「Amazon VPC」は、AWSのなかに企業専用のプライベート領域を割り当てるサービス。顧客は割り当てられた仮想ネットワーク領域内で、AWSのリソースを活用し、IPアドレス幅の選定、サブネットの作成、ルートテーブルやネットワークゲートウェイの構成など、各種の定義づけと管理を行うことが可能となる。Amazon VPCへの接続は、VPNもしくはインターネットのいずれも使用できるが、さらに同日より、支店網などの複数のネットワークの相互接続や、それらと中央のAmazon VPC環境との接続にも対応した。

 さらに新サービス「AWS Direct Connect」も同時発表された。「AWS Direct Connect」は、企業がインターネット網を経由せずに、データをAWSから専用線経由で直接利用できるサービス。専用線接続を使うことで、ネットワーク帯域のスループットを引き上げ、ネットワーク遅延とコストを削減し、AWSと企業のデータセンター間でより一貫性のあるデータ転送が可能となる。AWSから外部にデータをダウンロードするときは従量課金、外部からAWSへのデータのアップロードは無料となる。AWS Direct Connectは本日から米国バージニアにて利用でき、企業はこのロケーションからAWS米国東海岸リージョンを利用できる。今後AWS Direct Connectロケーションの設置が予定されているのは、東京、サンフランシスコ・ベイエリア(サンノゼ)、ロサンジェルス、ロンドン、ならびにシンガポールで、向こう数か月内の設置が予定されている。

 そのほか、AWS Identity and Access Management(AWS IAM)に、新規にAWSのIDを作成することなく、これまで使ってきた企業IDを使い、その企業の管理下にあるAWSリソースにアクセスできる「アイデンティティ・フェデレーション」機能が追加された。Amazon VPCとAWS Identity and Access Managementは、AWSのコンソールであるAWS Management Consoleにより管理可能。なお同コンソールでのAWS Direct Connectのサポートは今年後半の予定。
《冨岡晶》
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