ヒューレット・パッカードは23日（現地時間）、中国・上海のホテルでアジア・パシフィックの報道関係者を対象としたイベントを実施した。 1日をかけて複数のプレゼンテーションが行われたが、注目はWebOSに関する講演。Sachin Kansal氏（Director, Product Management）は、2月9日サンフランシスコのイベントで公開されたwebOS搭載のタブレット「HP TouchPad」と、WebOS搭載スマートフォン「Pre3」を使って、WebOSが実現する技術の詳細なデモを行った。 氏によるとwebOSで気に入っている点は「生活にぴったりハマる」という点だという。例としてまず挙げたのが「Touchstone」だ。これは非接触型の充電器で、ケーブルをつなぐことなく、デバイスを置くだけで充電できるというもの。デバイス（Pre3）をタッチストーンに置くと“Exhibition mode”に入り、写真や最新のスケジュール、天気などを表示することができるようになる。また、Touchstoneテクノロジによって、「Pre3」と「TachPad」が同期。「くつろぎながらソファーでTachPadを見ている時に、わざわざスマートフォンをチェックする必要もない」（Sachin Kansal氏）。実は、スマートフォンにかかってきた電話をTachPadで受けることもできるという。「こういった複雑なことがTouchstoneテクノロジによって、非常に簡単に実現してしまう。これはwebOSがシームレスにデバイスを繋げているということなのだ」。 webOSそのものについては、非常に“特別なOS”であるとして、いくつかの特徴が紹介された。クイックランチャーによる迅速なアプリケーションの起動やワークスペースの広さに加えて強調されたのが、アプリケーション間の同期だ。Google Facebook、その他のSNSや複数のアカウントのEメールを一か所で閲覧できたり、異なるアプリのスケジュールを1画面で管理することが可能だ。また、メッセージやメモなどは、異なるアプリケーションを起動して入力し直す必要がない。メモ帳で書いたテキストは、Twitterやメールなど、立ち上げるだけで反映（コピー）される。氏はこれを“ジャストタイプ”と表現していた。 テキスト入力に関しては、ソフトウェアキーの大きさが通常のサイズと少し大きめの2種類用意されており、好みのものを選択できる。 開発者にとってのツールも強力だという。PDK（プログラム・ディベロップメント・キット）を使うことで、競合のプラットフォーム用に開発したアプリを、webOSのプラットフォームに簡単に移行することが可能だ。実際にあるアプリケーションは数週間でwebOSのプラットフォーム用に移行させることが可能だったという。
注目のスマトードアホン「Tapo D230S1」…スマホ連携だけじゃないオススメポイント
