NTT東西、一般加入者電話回線のIP網へのマイグレーションについて展望を公表 | RBB TODAY
※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

NTT東西、一般加入者電話回線のIP網へのマイグレーションについて展望を公表

ブロードバンド その他
ユーザーニーズの変化と各国キャリアの対応(同文書より)
  • ユーザーニーズの変化と各国キャリアの対応(同文書より)
  • 光ブロードバンドサービスの各国比較
  • ブロードバンド普及に向けたNTT東西の取り組み
  • PSTN固定電話の需要の減少
  • 双方向番号ポータビリティ機能の実現
  • PSTN(コアネットワーク)のマイグレーションに向けたスケジュール
 東日本電信電話(NTT東日本)および西日本電信電話(NTT西日本)は11月2日、「PSTNのマイグレーションに関する概括的展望」と題した文書を公開した。

 この文書は、PSTN(Public Switched Telephone Networks、一般の加入電話回線ネットワーク)からIP網に移行(マイグレーション)するにあたっての同社の展望を公表した内容となっている。同社ではこれまでも総務省主催の「グローバル時代におけるICT政策に関するタスクフォース」等でコメントしてきたが、現行のIP網では提供していない機能・サービスの扱い等について、概括的展望を今秋公表する予定としてきた。

 まず、IP系サービスへの需要のシフトおよびPSTN交換機の寿命等を勘案し、おおむね10年後の2020年頃から、PSTNからIP網へのマイグレーションを開始し、2025年頃に完了を想定しているとした。マイグレーションに合わせて提供を終了するサービスは、2020年頃までに十分なユーザー周知と代替サービスへの移行を促進したうえで、順次廃止。マイグレーションに先立ち提供を終了するサービスについては、サービス毎の終了時期に合わせて、十分なユーザー周知と代替サービスへの移行を促進し、2020年頃までに順次廃止。相互接続については、関係事業者間で意識合わせを行ったうえで、順次IP網同士の接続を開始するとした。

 一部提供を終了するサービスについて、10年前の現時点においてその内容を公表し、十分な周知期間を取った上で、対応を実施するとした。具体的には、基本的な音声サービスの他、公衆電話、110(警察)、118(海上保安)、119(消防)、117(時報)、177(天気予報)、104(番号案内)、115(電報)、ナンバー・ディスプレイ、ナンバー・リクエスト、迷惑電話おことわり、キャッチホン、ボイスワープ、ボイスワープセレクト、フリーアクセス、#ダイアル、代表、ダイアルイン 等は提供が継続されるが、INSネット、ビル電話、着信用電話、支店代行電話、有線放送電話接続電話、ピンク電話、短縮ダイアルなどは提供終了となることが予想される。その場合、利用動向を踏まえ、代替サービスを提案・開発の必要も発生するとした。

 また同社だけではなく、国内外の他キャリアも既存のPSTN網からIP網への移行を進めていくことが想定され、IP網同士で実現する接続方式等について、関係事業者で意識あわせを行うことが必要とした。

 なお、メタルから光へのマイグレーションについては、サービスの創造やICTの利活用等を促進することにより需要を喚起して光の普及を進めることでマイグレーションを進めるとともに、メタル利用ユーザー数が少なくなった段階で代替サービスの提案を行う等の対応について、引き続き検討を進めていくとのこと。
《冨岡晶》
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

特集

page top