松本復興相には特別バージョンの対応必要……村井宮城県知事 | RBB TODAY
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松本復興相には特別バージョンの対応必要……村井宮城県知事

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 「今の最後の言葉はオフレコです」「書いたら、もうその社は終わりだから」
 松本龍復興担当相が、村井嘉浩宮城県知事と会談した際にそう話したにもかかわらず、東北放送が一部始終をニュースとして報道。この時の松本復興相の言動が問題になっているが、そのニュース映像がYouTubeに投稿され64万回以上も再生されるなど、ネットでも波紋を呼んでいる。

 4日、村井宮城県知事は当時のやりとりについて報道関係者の質問に答えた。

 知事は「大臣の強い意気込みは伝わってきました」としながらも、国と地方自治体は主従関係にはなく対等な関係でパートナーだということが明確に示されているとコメント。「民主党政権になりましてからは、国と地方の協議の場も作っていただき、まさに国も地方自治体も仲間として、パートナーとして取り組んで行くということを示してくださっていた。したがいまして、お話をするときには、できれば命令口調ではなく、お互いの立場を尊重したような話しぶりのほうがよろしいのではないかという気はいたします」と答えた。
 
 その上で、「おそらく被災者のみなさんは、国と県と市、町が協力して手をつないで、自分たちのためにしっかり対応をしてくれるのだろうかと不安に思われたかもしれません」とし、国と市町村と県が力を合わせているということを示さなければいけないと詫びた。

 報道では、応接室で待つ松本復興相のもとに村井知事が入室し、それに対して復興相が「今、あとから自分が入ってきたけど、お客がさんが来るときは自分が入ってきてからお客さんを呼べ、いいか。長幼の序がわかってる自衛隊ならそんなことやるぞ」などと叱責した件に関しては、次のように答えた。「実は、私は遅れて入ったわけではございませんで、定時に入室をしました。決められた時間、お約束した時間に入ったということでございます」。知事は、この対応が社会通念上正しいと思っているとし、今後もお客様に対しては、同様に対応するつもりだとコメントしたが、今後松本復興相が訪問した際には松本大臣バージョンを用意し、公務よりも優先しなければならない、とチクリ。しかし、「最後は玄関までお見送りをいたしました。最後は握手をしてお別れをいたしましたので、大臣と私の間でわだかまりというのはございません」と付け加えた。

 また、今後大臣の対応に望むことを問われた知事は、「軋轢を生じたならば、被災者の方にご迷惑を生じることになります。今後、国と調整しなければならないことが山ほどございます。したがって、大臣にお願いをしたいのは、我々が気軽に相談しやすい環境を是非作っていただきたいうこと。敷居が高くなったならば相談に行きたくても、なかなかできなくなってしまいます」「やはり権限、財源をもっている国の方から私たちのほうに降りてきてくださる、敷居を下げていただかなければいけません。是非、国の方から歩み寄っていただきたいと思います」と答えた。

 この日、県の電話はなりっぱなしで、その数は「分からない」ほど。内容は「大臣の対応に問題があったのではないか」というものばかりだったという。
《RBB TODAY》
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