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日立ソフト、クラウド環境でのCPU性能を保証するサービスを開始

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仮想マシンに割り当てられるCPUリソース(イメージ)
  • 仮想マシンに割り当てられるCPUリソース(イメージ)
 日立ソフトは10日、日立のクラウドソリューション「Harmonious Cloud」のラインアップの1つである統制IT基盤提供サービス「SecureOnline」において、仮想マシンに割り当てるCPUあたりのクロック数を最大3GHzまで保証する「仮想マシンCPUリソース保証サービス」の提供を開始した。


 SecureOnlineでは、従来から仮想マシンに割り当てるCPUリソースを、ベストエフォート型で提供しているが、CPU性能は保証されていない。このため、高いCPUパワーが長時間必要になるシステムをSecureOnlineの仮想環境で稼働させる場合、処理が完了するまでの時間を予測することが困難だった。「仮想マシンCPUリソース保証サービス」では、バッチプログラムなど既定時間内に処理を完了させる必要がある業務システムや、常に高いCPUパワーを必要とする数値計算処理システムに対して、安定した仮想環境を提供できるとのこと。

 「仮想マシンCPUリソース保証サービス」では、CPU1コアあたり最大3GHzのCPUリソースが保証された仮想マシンを提供。仮想マシンは一定のCPUリソースを占有できるため、プログラム実行時間を予測することが可能とのこと。産業や金融工学などの分野において、大規模な数値分析やシミュレーション計算を高速に処理するため、多数のコンピュータに並行処理を行わせるグリッド技術が利用されている。SecureOnline統制IT基盤提供サービスと「仮想マシンCPUリソース保証サービス」によるCPU性能保証を組み合わせることにより、たとえば100台のパソコンを必要とする環境の構築に、ネットワーク情報を自動設定することで、これまでは1か月以上要していた期間を最短1日まで短縮できるという。

 日立ソフトでは、すでに本サービスを適用し、金融機関で使用されているリスク計算シミュレーションソフト「MOSES」や、研究機関で採用されている数値解析ソフト「MATLAB」を用いた数値計算処理システムを、SecureOnline上で稼働させている。今後は、大規模数値計算が必要な幅広い業界向けに本サービスを展開。初年度で1億円の販売を目指す。
《冨岡晶》
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