ケーブルテレビ網を利用した災害対応の「音声告知放送システム」……ホーチキ | RBB TODAY

ケーブルテレビ網を利用した災害対応の「音声告知放送システム」……ホーチキ

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ホーチキのブースに展示されていた災害時の緊急放送などを流せる「音声告知放送システム」。防災行政無線のスピーカーが抱えていた課題を解消するシステムとなる
  • ホーチキのブースに展示されていた災害時の緊急放送などを流せる「音声告知放送システム」。防災行政無線のスピーカーが抱えていた課題を解消するシステムとなる
  • 「自治体向け」の受信機「CA-ER-009」。緊急放送受信時は赤いLEDが点灯する。32グループまで登録可能で、災害時の情報収集ができるようにFMラジオの受信機能も付いている
  • こちらは「マンション向け」の受信機「CA-ER-010」。シンプルな機能構成だが、録音機能など基本的な性能は備えている
  • 「CA-ER-009」「CA-ER-010」共に受信機は基本的にはAC電源で作動するが、停電などを想定して乾電池での稼働にも対応
  • サブセンター装置もボタンを押すだけで「津波」「地震」「火災」などの定型メッセージを放送可能。リピート再生できるので担当者も避難できる
  • 「マンション向け」のコントローラ。「マンション向け」のシステムは、回覧板や掲示板よりも確実に情報を伝えるための「声の回覧板」といえる
 ホーチキは、東京ビッグサイトで開催された「自治体総合フェア2015」にて、ケーブルテレビ(CATV)の伝送網を利用して、J-ALERTや行政防災無線などの緊急警報や地域情報を各家庭に伝えることができる「音声告知放送システム」を展示した。

 本システムはCATVのFTTH網など既設のインフラを利用し、災害発生時の緊急放送等を行うというもの。生放送に加えリピート再生も可能なので、放送開始後に担当者も避難できる。緊急放送に関しては、受信機の音量調整にかかわらず最大音量で放送されるので、通常時にボリュームを下げて使っていたために聞き逃すといった事態を回避する。J-ALERTなど別途用意した外部入力放送との連携も可能。通常時は地域の連絡網として活用する。

 従来は、自治体が防災行政無線のスピーカーで緊急放送を流してきたが、室内でよく聞き取れなかったり、風雨の音でかき消されたりと、十分な周知ができないこともあった。本システムでは、各家庭に受信機を設置することで確実に緊急放送を住民に届けられることになる。また、ケーブルテレビの伝送網を利用することで、新たにインフラを敷設する必要がないので、導入コストを抑えることができる。

 「自治体向け」と「マンション向け」の2タイプがあり、「自治体向け」は市役所やCATV局にセンター装置を、各家庭に告知放送受信機「CA-ER-009」を設置して運用する。地区やサークルなど最大1,000のグループを設定し、1台の受信機には32グループまで登録可能。自治会長などが電話でメッセージを登録し、指定日時に指定グループへ放送するといった使い方ができる。また市役所などに設置したセンター装置とは別に、遠隔運用できるサブセンター装置を消防署など250箇所まで設置可能だ。

 「マンション向け」は基本機能に絞ったシンプルなシステム。管理室などに送信用のコントローラを、各家庭に告知放送受信機「CA-ER-010」を設置。既設のテレビ受信設備を利用し、火災などの緊急放送やゴミ出しなど日常生活における情報の一斉放送をマンション住民に向けて行う。

 2分間の放送を5回分録音する機能があり、留守時の放送など聞き逃した放送も確認できる。受信機はバッテリー(または乾電池)によるバックアップも搭載しており、無給電対応型ONUを導入していれば停電時でも使用可能だ。
《防犯システム取材班/小菅篤》

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