SAS、人と人との“隠れた関係”を発見する不正利用対策「SAS Fraud Framework」発表 | RBB TODAY
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SAS、人と人との“隠れた関係”を発見する不正利用対策「SAS Fraud Framework」発表

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 SAS Institute Japanは10日、銀行や保険会社、政府機関向けに、最新不正利用対策パッケージ「SAS Fraud Framework」を発表した。日本で2010年1月より提供を開始する。

 「SAS Fraud Framework」は、不正検知およびアラート生成、アラート管理・ケース・マネジメントをサポートする各種コンポーネントと、最新の「SAS Social Network Analysis」から構成されたもので、SASが提唱する「Enterprise Fraud Management(全社的不正対策)」を実現した製品。業種別のビジネスルールやモデルを活用することで、詐欺行為などさまざまな不正を検知・防止するとともに、対策活動を管理することが可能となる。

 「SAS Fraud Framework」では、多様な金融犯罪に対応するため、単純なルールベース手法による既知の不正パターン検出や、高度な分析技術を活用した未知の不正パターン検出、そして顧客間ネットワーク分析による隠れた組織的な不正の検出まで、複数の対応手法を提供。これらを組み合わせた「ハイブリッドアプローチ」の採用により、金融犯罪を効果的に検知することが可能とのこと。

 SAS Fraud Frameworkにおける不正検知・アラート生成は、ルールベースの手法による既知の不正取引のパターンの検出、基本統計量(平均、標準偏差、パーセンターイル)、回帰分析、ピアグループ分析などによる未知の不正パターン(個別取引・複合取引の異常なパターン)の検出、ニューラルネットワーク、決定木、一般化線形モデルなどによる高度で複雑な不正パターンの検出などにより実行される。また複数の不正検知・アラート生成モジュールより発生したアラートを統合し、優先順位の付与を行ってケース・マネジメントに引き渡す。またアラートデータをもとに、誤検出(False Positive)の低減や、検知ロジックの効率性のモニタリングを行うためのモジュールを提供する。ケース・マネジメントは、調査を記録する際の重要な土台で、不正による損失など、財務情報のための記録を提供するとともに、法規制にもとづく報告を監督機関に行う際の主要な資料分析を行う。

 最新の「SAS Social Network Analysis」では、顧客に関するすべての詳細情報を解析することで、顧客間の隠れた関係性を洗い出し、その結果を優れた視覚化機能によってビジュアルに表示・分析できる。これにより、これまでは困難であった組織的な不正利用ネットワークを簡単に特定・管理できる。SAS Social Network Analysisでは、住所、メールアドレスなどの属性情報や口座間の取引履歴をベースにして、各エンティティ間の関連を発見、追跡することなどが可能となっている。
《冨岡晶》
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