NEC、通話中に周囲から入る雑音を消去する技術を開発 | RBB TODAY

NEC、通話中に周囲から入る雑音を消去する技術を開発

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擬似雑音を音声マイクに入った雑音から減算することで、雑音を消去(イメージ図)
  • 擬似雑音を音声マイクに入った雑音から減算することで、雑音を消去(イメージ図)
  • 「Embedded Technology 2009」サイト(画像)
 NECは16日、携帯電話を始めとする情報通信機器で、耳に優しく高音質な通話を可能にするために、通話中に周囲から入る雑音を消去する技術を開発したことを発表した。

 本技術は、駅構内や交通量の多い交差点など、周囲の雑音により通話音質の低下が避けられない環境において、「高い雑音消去性能を得ること」と「それにともなって生じる音声歪みを小さくすること」を両立するものになっている。これにより、音声と雑音が混在した音でも相手の音声を自然に聞き取ることが可能となる。

 話者の音声を収集するマイク(音声マイク)と、主に雑音を収集するマイク(雑音マイク)の2つを利用する方式を採用。雑音マイクが収集した雑音成分が多い音をもとにして、音の波形を調整可能な適応フィルタによって生成した「雑音に似た音」(擬似雑音)を、音声マイクに入った雑音から減算することで雑音を消去する。音声の大きさは、雑音を消去した音声と擬似雑音を用いて自動的に推定し、音声が大きいときには音声の悪影響を受けないように適応フィルタの特性をあまり変えず、小さいときには雑音の変化をすばやく捉えるように特性を大きく変えることにより、音声の歪みを抑えながら雑音の消去を可能にした。

 これらの処理を行っても消えない雑音(残留雑音)に対しては、周波数特性を「音声マイクで収集した音声の周波数特性」と「過去に推定して得た雑音の周波数特性」を用いて連続的に推定し、特性に合わせて雑音成分を低減する。音声が存在するときにも雑音の周波数特性の変化に追従できるので、雑音とともに音声があるときもないときも、雑音を適切に低減させることが可能とのこと。

 なお、この技術は、11月18日〜20日にパシフィコ横浜で開催される「Embedded Technology 2009/組込み総合技術展」において展示される予定。
《冨岡晶》

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