NTTと東京都市大、映像遅延を100ミリ秒以下に抑えたコミュニケーション環境を世界で初構築 | RBB TODAY

NTTと東京都市大、映像遅延を100ミリ秒以下に抑えたコミュニケーション環境を世界で初構築

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実験システム構成
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 日本電信電話(NTT)と東京都市大学 環境情報学部は28日、映像伝送の遅延を100ミリ秒以下に抑えた、「4K/60P」(3840×2160画素、毎秒60フレーム)の大容量映像の双方向伝送を実現したことを発表した。

 NTTの未来ねっと研究所と東京都市大学 環境情報学部とは、HDTVの4倍の空間解像度(3840×2160画素)を有し、HDTVの2倍の時間解像度となる毎秒60フレームの映像である、「4K/60P」超高精細映像の高品質配信技術について研究開発を進めている。今回、4K/60P映像の双方向伝送の実現により、手話の素早い動きや指先の細かな動きまでリアルタイムに遠隔地に伝えることができる高臨場感コミュニケーション環境を構築したという。

 これをふまえ31日には、日本手話学会と超臨場感コミュニケーション産学官フォーラム(URCF)と共同で、日本手話表現の第一人者である米内山明宏氏による手話の遠隔講演を、東京=横浜間で生中継する。31日に開催される「日本手話学会 第35回大会」の基調講演において、講演会場である「東京大学駒場キャンパス」(東京都目黒区)と「東京都市大学横浜キャンパス」(横浜市)間を、4K/60P映像の双方向伝送で接続し、手話による遠隔講演を高臨場感コミュニケーション技術でリアルに生中継するとのこと。

 駒場キャンパスと横浜キャンパスそれぞれに、4K/60P仕様のカメラと映像表示装置をNTTの研究所が開発した4K映像IPストリーミングシステムにつなぐ。それぞれのキャンパスに設置された4K映像IPストリーミングシステムを情報通信研究機構(NICT)が運用する「JGN2 Plus」で接続し、IPネットワークを用いて双方向伝送を行う。4K/60Pカメラで撮影された映像は、4K映像IPストリーミングシステムにより、JPEG 2000符号化方式で圧縮され、各会場に配信される。受信会場では、4K映像IPストリーミングシステムにより受信した圧縮映像を伸張し、4K/60P用表示装置により超高精細映像を映し出すことで、手話による遠隔講演の様子が高品質で低遅延の臨場感あふれる映像を見ることができる見込みだ。また、今回の中継では、東京大学の4K/60Pカメラから取り出したHD映像(1920×1080画素、毎秒30フレーム)を、筑波技術大学(つくば市)へも配信する。

 なお、この実証実験は、NICT委託研究の「新世代ネットワークの構築に関する設計・評価手法の研究開発」と科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業さきがけの「研究領域:情報環境と人、 課題名:インタラクション理解に基づく調和的情報保障環境の構築」の一環として実施される。実証実験システムには、総務省委託研究「次世代映像コンテンツ制作・流通支援技術の研究開発」の成果が活用されている。東京都市大学とNTTは今後、高品質映像を用いた高臨場感コミュニケーション環境利用技術の確立を目指していくという。
《池本淳》

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