デジタル一眼「戦国時代」へ突入か——不動の2強を追随するマイクロ一眼 | RBB TODAY
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デジタル一眼「戦国時代」へ突入か——不動の2強を追随するマイクロ一眼

IT・デジタル デジカメ
デジタル一眼レフカメラの主要メーカーPV 数推移(カカクコム調べ)
  • デジタル一眼レフカメラの主要メーカーPV 数推移(カカクコム調べ)
  • キヤノン製品のPV 数推移(カカクコム調べ)
  • ニコン製品のPV 数推移(カカクコム調べ)
  • オリンパス製品のPV 数推移(カカクコム調べ)
  • パナソニック製品のPV 数推移(カカクコム調べ)
 「価格.com」を運営するカカクコムは、価格.comに蓄積されるアクセスデータや価格情報などを集計・分析し、「デジタル一眼レフカメラ」の市場動向に関するレポートを発表した。

 まず、キヤノン、ニコンの2社がデジタル一眼へ移行する前からカメラ市場を牽引し、移行後もリーダーシップを取ってきたという大きな影響力を述べた上で、2009年春頃から変わり始めた状況を示唆。4月以降、価格.comのデジタル一眼レフカメラにおけるページビュー(PV)の中で、オリンパス、ペンタックス、パナソニックが数を伸ばしてきた事実をグラフで示している。中でもパナソニックは8月以降、急上昇を見せる。

 レポートでは、2強が精彩を欠いている原因を「メインストリームの新製品に斬新さが見られないこと」と推測。あくまで価格.com内のデータのみを参照にすれば、発売から1年を経たキヤノンの主力機「EOS 50D」や、ニコンの主力機「D700」や「D90」などはPV数が失速。この傾向はソニー製品にも見受けられ、比較的オーソドックスなタイプのカメラを生産するメーカーは苦戦している状況なのではないか、と位置づけている。

 代わりに浮上してきたのがオリンパス、パナソニックから発売された「マイクロフォーサーズ」採用の小型デジタル一眼。オリンパスは「PEN E-P1」を5月に発表し(発売は7月)、パナソニックは昨年から立て続けに「DMC-G1」、「DMC-GH1」、「DMC-GF1」と新モデルを投入。中でも9月に発売された“ファッションムービー一眼”をうたう「DMC-GF1」は、「PEN E-P1」に迫る勢いで注目を集めているという。

 そのほか独自の路線で注目を集めているのが、久々にこの5月に主力機「K-7」を発表したペンタックス。同社は9月に、100色のカラーバリエーションに対応したエントリーモデル「K-x」を発表するなど、大きな話題をふりまいたばかり。実際、発表以降の同機のPVは急伸する一方だ。

 これらの結果を踏まえ、画質・画素向上や手ブレ補正、高画質の動画撮影機能いった技術革新の方向性は頭打ちになり、2009年はメインストリーム機にとって「やや新しいトピックに欠ける年」と述べた。さらに、デジタル一眼の新しい楽しみを提案するマイクロフォーサーズ機の躍進を受け、2強がどのような手を打ってくるのか早くも2010年のデジタル一眼市場に期待がかかる、としている。
《小口》
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