今回の提携は、標準化団体「AUTOSAR」(Automotive Open System Architecture)規格に準拠したソフトウェアを、ARM Cortexベースのマイクロコントローラに実装するためものとなる。これは現行のARMマルチコア・プロセッサ技術とイーソルのマルチコア・リアルタイム・オペレーティング・システム「eT-Kernel Multi-Core Edition」による車載情報システムをさらに発展させたものとなる見込みだ。
今回の提携により、単一プロセッサ・アーキテクチャ上で、検証済みソフトウェア・コンポーネントと開発環境を標準化することが可能と見られる。これにより、車載機器メーカーは製品の開発効率を高めることが可能となる。ARMは、2005年よりAUTOSARのプレミアムメンバーとして活動中。またJasPar(Japan Automotive Software Platform and Architecture)においてイーソルは2006年より、ARMは2005年より活動している。両社はARMプロセッサ・アーキテクチャを利用したAUTOSAR準拠プラットフォームでの車両制御システムを近日中にデモする予定だ。