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日立、エンタープライズサーバ「AP8800」の高信頼化機能を強化 〜 処理異常の早期検知などを追加

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エンタープライズサーバ「AP8800」
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 日立製作所は5日、メインフレーム製品のエンタープライズサーバ「AP8800」とオペレーティングシステム「VOS3/US」において、ビジネスの継続を支える高信頼化機能を強化したことを発表した。新製品は9日から販売開始となる。

 今回の機能強化では、オンライン業務の処理異常を早期に検知する機能や、RDBの処理性能の向上など、さらなる安定稼働の実現が図られた。また、内部統制で有効な監査証跡機能やオンライン業務における利用者認証の強化など、セキュリティ機能の拡充を図られたという。さらに、メインフレーム帳票のオープン連携支援強化など、オープンサーバとの連携も強化された。

 具体的には、トランザクション処理の効率的な運用をサポートする「XDM/DCCM3」のオンライントランザクション業務において、滞留(処理待ち)件数や一定時間内に処理される件数を監視し、トランザクション処理の滞留件数が上限値を越えた場合や、一定時間内に処理されるトランザクション件数が下限値を下回った場合に、警告メッセージを出力する機能が提供される。これにより、トランザクション処理における異常な状態を早期検知し、早期対応が可能となった。またRDB「XDM/RD E2」において、固定長の行データに加え、可変長の行データに対しても、排他制御機能がサポートされた。これにより、可変長文字列を含むデータベースやデータ圧縮されたデータベースなどにおける単位時間あたりのデータ処理性能が向上したという。また「総合利用者管理機能」が出力するアクセス履歴に、メインフレームへアクセスする端末を特定できるIPアドレス情報を出力する機能が提供された。そのほか、オンライン業務での利用者認証強化、業務で使用中の磁気テープライブラリ装置からのデータ移行などに対応した。

 オープン連携機能の強化では、メインフレーム帳票オープン連携支援「PRINT DATA EXCHANGE-Print Edition」や「PRINT DATA EXCHANGE-Portable Document Format Edition」において、出力ページの特定文字列キーによる、印刷帳票やPDFファイルの分割・仕分け機能をサポートした。またメインフレームとPC端末を接続するソフトウェア「CommuniNet Version 4」において、JIS2004対応の文字の入出力をサポート。これにより、JIS2004に対応したデータも利用できる。小規模システムのバックアップ向けに最大記憶容量1.6TB(Ultrium4圧縮時)であるLTOドライブ装置をあらたにサポートした。

 価格はVOS3/US標準パッケージ(OS基本制御、ストレージ管理、オープン連携他)が月額300万9,300円(税込)で2009年4月1日出荷、XDM/DCCM3が月額27万7,200円で2009年7月以降出荷、XDM/RD E2が月額37万8,000円で2010年2月以降出荷、LTOドライブ装置が200万4,450円〜で2009年4月1日出荷となる。
《冨岡晶》
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