MS、中小企業向けサーバスイート「Windows Essential Server Solutions」発表 | RBB TODAY
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MS、中小企業向けサーバスイート「Windows Essential Server Solutions」発表

エンタープライズ その他
マイクロソフトの執行役常務ビジネス&マーケティング担当である佐分利ユージン氏
  • マイクロソフトの執行役常務ビジネス&マーケティング担当である佐分利ユージン氏
  • IT投資と企業業績の関係。IT投資への意欲と業績は相関関係があるとする
  • マイクロソフトのテクノロジと企業業績の関係。Active DirectorやExchange Serverを導入している企業は、それ以外の企業よりも業績の伸びがよい
  • マイクロソフトのWindows Server製品部マネージャーである林憲一氏
  • Windows Essential Server Solutionsの概要。社員が300名以下の企業向けの「Windows Essential Business Server 2008」と、75名以下の「Windows Small Business Server 2008」の2つをラインナップする
  • Windows Essential Business Server 2008の概要。Standardエディションでは、管理サーバー、メッセージングサーバ、セキュリティサーバの機能がある。Premiumエディションでは、これに加えてSQL Serverが加わっている
  • Windows Small Business Server 2008の概要。Standardエディションでは、Exchange ServerやSharePointなど、ビジネスに必要なサーバが一通り揃っている。Premiumエディションは、さらにSQL Serverが加わる
  • EBSの管理コンソール。システム正常性、セキュリティ、コンピュータおよびデバイス、ユーザとグループ、ライセンスのタブがあり、EBSのサーバはもとより、ほかのサーバやクライアントも管理コンソールですべて管理できる
 マイクロソフトは18日、中小企業向けのサーバ製品群「Windows Essential Server Solutions」(WESS)を発表した。

 WESSは、中小企業に必要なサーバをパッケージ化したもので、社員が300人以下の企業を対象にした「Windows Essential Business Server 2008」(EBS)と、75人以下の「Windows Small Business Server 2008」(SBS)の2つをラインアナップ。いずれも、StandardとPremiumエディションを用意している。ESBはWindows Smaill Business Server 2003の後継に当たるが、SBSはさらに小規模な事業者に向けたあらたな製品となる。

 EBSのStandardエディションは、Windows Server 2008 Standard、Exchange Server 2007 Standard Edition、System Center Essentials 2007、Forefront Security for Exchange Server、Forefront Threat Management Gateway、Medium Business Editionで構成。管理、メッセージング、セキュリティの3台のサーバに分けてインストールを行う。Premiumエディションでは、StandardエディションにSQL Server 2008 Standardが追加され、合計4台のサーバが必要だ。ボリュームライセンスとして、同日より提供を開始した。

 SBSのStandardエディションは、Windows Server 2008 Standard、Exchange Server 2007 Standard Edition、Windows SharePoint Services 3.0 SP1、Windows Server Update Services 3.0 SP1、Forefront Security for Exchange Serverで構成。1台のサーバで済む。Premiumエディションでは、SQL Server 2008 Standard for Small Businessが追加されており、サーバは2台必要だ。ボリュームライセンスは2009年1月1日から、パッケージ版は2009年1月16日から提供する。

 マイクロソフトの執行役常務ビジネス&マーケティング担当である佐分利ユージン氏は、「苦境に積極的に取り組んで乗り換えるか、息を潜めてただ待つかでは、不況のあとの成長が違う。今はITに対する投資が重要だ」とWESSの必要性をアピールした。

 ノークリサーチが中小企業を対象に11月に行った調査によると、業務改善やコスト削減のために75%の企業が何かしらの投資を行っているという。「業務改善を行うためにIT投資は必要で、長期的な効果を考えているようだ」としている。

 このようなIT投資を行うにあたっては、「テクノロジーの選択も重要」とする。帝国データバンクとマイクロソフトが11月に実施したアンケートの結果によるものだ。このアンケート結果によると、マイクロソフトのActive Directorを導入した企業は、導入していない企業よりも利益の伸びが早い。また、グループウェアのサイボウズやLotus Notesと比べると、Exchange Serverを導入した企業の方が業績の伸びが著しい。

 そのうえで、WESSを用いることで「不況のピンチをチャンスに変える原動力にしてほしい」としている。

 マイクロソフトのWindows Server製品部マネージャーである林憲一氏が具体的に製品を紹介した。WESSは、管理を効率化させたい、メールやSharePointなどをどこにいても使いたい、手間をかけずにセキュリティを守りたい、どんな製品を導入したらいいのかわからないなど、世界中の中小企業のIT担当者の意見を盛り込んだ製品だとしている。

 サーバ製品のパッケージ化によるメリットは多い。たとえば、EBSに含まれる個別の製品をインストールすると80時間130ステップの作業が必要だった。しかしEBSでは、ウィザードを改良することで、30ステップ8時間に作業が削減できるようになっている。ライセンス料金も安く、単体で購入するよりもEBSは25%、SBSは35%のコストが削減できる

 管理コンソールの統合もメリットの1つだ。EBSでは、1つの管理コンソールでEBSの3台のサーバだけではなく、ほかのクライアントやサーバの状況も管理できる。

 早期導入の事例も紹介した。東京港埠頭は財団法人から民営化した企業。この民営化に合わせて行うコンプライアンスと内部統制にEBSを採用した。メリックスでは、大阪本社と東京支社の連携にSBSを導入している。

 最後に佐分利氏は、「攻めの経営」を支援するITソリューションを提案するキャンペーンのキーワードである「Save Money.」をあげ、「不況を乗り越えるための攻めのIT」としてWESSをアピールした。
《安達崇徳》
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