NTTと慶応大、4K超高精細映像によるテレビ会議の実演に成功 | RBB TODAY
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NTTと慶応大、4K超高精細映像によるテレビ会議の実演に成功

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4K超高精細映像による多地点テレビ会議実験の概要
  • 4K超高精細映像による多地点テレビ会議実験の概要
  • 4K超高精細映像による多地点テレビ会議実験の模様
  • 4K/2K混在多地点通信の伝送構成
  • 多地点テレビ会議システムの構成
 慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構(DMC機構)とNTTは25日、東京−サンディエゴ−シカゴを10GbpsのIPネットワークで結び、ハイビジョン超の解像度の映像設備が混在した遠隔協調環境において、多地点テレビ会議を実演することに世界で初めて成功したと発表した。

 この実演は、地球規模のIPネットワークを介して複数拠点間で超高精細映像をリアルタイム共有する遠隔協調環境の実現に向けたものとなる。具体的には、カリフォルニア大学サンディエゴ校とイリノイ大学シカゴ校の協力のもと、12月8日〜10日に米国サンディエゴで開催された国際的な研究コミュニティ「CineGrid」のワークショップにおいて実施。4K超高精細映像(ハイビジョン映像の4倍の解像度)と2K映像(ハイビジョン)の映像設備が混在した環境において、4Kカメラ映像を用いた実証実験となる。

 NTTの未来ねっと研究所が開発した、4K映像成分と2K映像成分に分離して4K映像を符号化伝送する4K/2K階層化配信技術、IPマルチキャスト機能を持たないネットワークにも対応したFlexcastストリーム分岐技術、および映像同期信号の高精度配信技術と、DMC機構が確立してきた4Kや2Kの高精細映像制作技術、地球規模のネットワークにおける4K映像配信技術を組み合わせることで、未来の遠隔協調環境の実現に成功したという。また、高品質映像素材の伝送技術として2K24P映像のRGB4:4:4非圧縮伝送の実演、動きの速い映像素材を扱うための技術としてJPEG2000コーデックを用いた4K60P映像のリアルタイムストリーミングの実験、および、リアルタイム性を必要とするネットワークアプリケーションのためのパケット単位の通信遅延時間の計測が行われた。

 今後もDMC機構とNTTは、高速ネットワークを用いた高品質デジタルコンテンツの流通や制作に関する研究や、学術・教育・医療・文化面での利用技術に関する研究を進めていく予定とのこと。
《冨岡晶》
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