【スピード速報】CATVキャリアの51%は平均10Mbps以下、高速グループと低速グループが固定化? | RBB TODAY
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【スピード速報】CATVキャリアの51%は平均10Mbps以下、高速グループと低速グループが固定化?

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横軸は平均ダウンロード速度がその速度帯に該当するキャリアの数(計213社)。縦軸はダウンロード速度。速度分布が25Mbps以上と未満で高速グループと低速グループに分割されている
  • 横軸は平均ダウンロード速度がその速度帯に該当するキャリアの数(計213社)。縦軸はダウンロード速度。速度分布が25Mbps以上と未満で高速グループと低速グループに分割されている
【スピード速報】はhttp://speed.rbbtoday.com/の1週間分の計測データをもとに各種の統計データを速報でお伝えする。このサイトはIXに計測専用サーバを置き、月間計測数は40万を超え、統計データとしても十分な精度と信頼性を持っている。

 今回は昨年の既報「CATV速度ランキングでは厚木伊勢原がダントツ、追う南東京、日野、豊橋」のフォローを兼ねて、CATVインターネット各社(局)の速度帯分布を分析する。2008年5月13日〜19日の測定データのうち、CATVインターネットユーザがキャリア名を明記していたデータを用いて、各社(局)の平均ダウンロード速度(ダウン速度)を算出し、2.5Mbps幅の速度帯ごとの会社(局)数を算出した。

 なお、この期間の対象データには213社(局)分が含まれている。

 図を見ての通り、最高はジェイコム関東(J:COMせたまち、旧小田急ケーブルビジョン)(東京都&神奈川県の62Mbpsで、57Mbpsで2位の厚木伊勢原ケーブルネットワーク(神奈川県厚木市)、54Mbpsで3位の豊島ケーブルネットワーク(東京都豊島区)、53Mbpsで4位のジェイコム関東(J:COM板橋)(東京都板橋区)までが50Mbpsを超えている。これに対して、全体の51%にあたる108社(局)のダウン速度が10Mbps未満であった。しかも、このうち7社(局)は1Mbpsにすら届かない低速になっている。上位4社(局)のカバーエリアは全て関東だが、1Mbps未満の7社(局)のカバーエリアは関東、近畿、九州とバラバラであり、今回の結果からは低速側の地域性は認められない。

 なお、既報「JCOMグループは西高東低? ダウン速度トップは北摂、アップ速度は宝塚・川西」ではジェイコムウエストの2局が上位を占めていたが、今回は同じジェイコムグループでも関東の2局が上位に立っている。

 次に、今回のグラフを大づかみすると、25Mbps以上と未満で高速グループと低速グループに分割されていることがわかる。高速グループは30Mbps付近をピークとするなだらかな山になっており、低速グループは2.5〜5Mbpsと15Mbps付近に2つのピークがある。この形状は、高速グループと低速グループの成員が固定化している可能性を示しており、FTTHやDSLに比べるとキャリアの選択や変更が難しいCATVインターネットの特質を現しているのではなかろうか。

 今後、この2分割状態がより鮮明になっていくのが、それとも1つの山に集約していくのか注目したい。
《平野正喜》
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