日本電気ブースでは、NGNによるユビキタス・グループコミュニケーションの新サービス「PushToX」のデモ機が参考展示されていた。 これは、NTTドコモが提供している「プッシュトーク」のようなPTT(Push-To-Talk)サービスだが、末尾にXが付いているのは「何でもありという意味」だそうだ。 つまり、音声通話以外にも、静止画や動画などもグループのメンバーに同時に配信することができるほか、ホワイトボード機能を備えており、スタイラスなどで画像の上に書き込んだコメントが、そのままメンバー全員の画面にも反映される。感覚としては、PC用のメッセンジャーソフトに近い。また、グループのメンバー数に制限がないというのもプッシュトークに対するアドバンテージだ。 このようなマルチメディアを利用するグループコミュニケーションは、FOMAのような3Gの通信速度では難しいということで、現在、PushToXはWindows Mobile上のアプリケーションとして実装され、無線LANやWiMAXで通信を行う。 PushToXの通信は、サーバーにログが残せるため、そこから新たなマーケティングを行うなど、新しい使い方も広がる。さらに、サーバー経由で他のサービスと連携させるなど、ヒトだけでなく、モノやサービスともつながるコミュニケーションを実現するという。 ちなみに、ブース担当者によれば、実際のサービスインまでには、あと1〜2年はかかるだろうとのことだ。