15日、ロックのカリスマ・矢沢永吉とアメリカ野球殿堂入りを果たしたイチローが、20年ぶりに再会する特別番組『NHK MUSIC SPECIAL 矢沢永吉 ヤザワ×イチロー~俺たちの失敗~』(NHK総合)が放送される。
2006年に放送された特別番組『英雄の哲学』(BSジャパン)から20年、ふたりが再び語り合うメインテーマは「俺たちの失敗」だ。

矢沢は「35億の借金を背負った。もう駄目だと思った。でも、返し終えたんだ」と告白。それでも歌い続け、武道館150回、新国立競技場での12万人ライブを成功させ、この秋には史上最高齢となる東京ドーム公演に挑む。さらに6年ぶりのアルバムも完成、76歳にしてなお止まらない“挑戦のロックスター”だ。

一方イチローは「現役時代、スポーツ紙の1面を飾って喜ぶ自分が、カッコ悪いと思った…」「50歳まで現役を約束したのに、45歳で引退した…」と語る。悔しさを抱えつつも、今年8月シアトルで背番号「51」が永久欠番に。「才能を当たり前と思わないでほしい」と語った殿堂入りスピーチ、引退から6年経てもなお、若手選手や高校球児とグラウンドで汗を流し続けている。


「止まったら死んでしまう」という矢沢の言葉に、イチローが深くうなずいた。90分に及んだ対談は、ふたりの人生の本質をあぶり出す。同番組では、76歳・矢沢永吉の最新アルバムからの新曲『真実』をテレビ初パフォーマンスする。円熟を超え、なお挑戦を続ける男の歌声が響き渡る。また、イチローの永久欠番「51」のシアトルでのセレモニーの舞台裏、そして引退後も己を磨き続ける姿に密着し、孤高のアスリートの“今”に迫る。