美術出版社は、ワイン&フードマガジン「Winart(ワイナート)」2025年秋号122号(美術出版社)を9月5日に発売する。
同誌の巻頭特集では、自然環境に恵まれ、個性豊かなブドウ品種、テロワールから魅力的なワインを生み出すオーストリアを取り上げる。オーストリアでのワイン造りの歴史は長く、紆余曲折ありながらも、現在は徹底した品質管理と高い環境への意識のもと、数多くの高品質なワインが造られている。

オーストリアワインが他国との差別化を図る上で大きなアドバンテージとなっているのが、多様なテロワールによるブドウ畑の個性と、多彩なブドウ品種の数々だ。栽培面積の70%が白ブドウ品種というのも、オーストリアの大きな特徴である。注目すべきは、今進行中の単一畑に含まれる1級畑の格付け。フランスのプルミエ・クリュと発想を同じくし、さらなる高品質化に寄与するものと期待されている。

同特集では、オーストリアワインをより深く理解するために不可欠な産地、品種、ワイン法についても詳しく解説する。
オーストリアの主要なワイン産地は、国土の東部に集中しており、ウィーン、ニーダーエスタライヒ、ブルゲンラント、シュタイヤーマルクの4つの州では、各産地の特徴を生かした多種多様なワインが生み出されている。今回の特集では、これら4つの主要産地を完全網羅。現地で取材をした12の生産者のワインを通して、オーストリアワインの真髄を解き明かし、その魅力に迫る。

第2特集として、前号に引き続き北海道のワインを取り上げる。121号(2025年夏号)巻頭特集「日本ワイン 北海道」では、近年人気の道南、後志、空知エリアをフィーチャー。同号では、注目の上川、道東、札幌近郊の3エリア・5生産者のワイン造りを取り上げる。

北海道のワインに精通する、ワインジャーナリスト、バイヤー、ソムリエにもインタビュー。彼らが語る「ワイン産地、北海道」の今、そして未来とは。

生産者は森臾、雪川醸造、十勝ワイン、相澤ワイナリー、北海道中央葡萄酒 千歳ワイナリーを取り上げる。「Winart(ワイナート)2025年秋 122号」は価格1800円(税別)、152ページ、A4判で9月5日より発売。