【コラム】K-POPのダンスはなぜ人々を魅力するのか?J-POPとの圧倒的な違いは? | RBB TODAY
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【コラム】K-POPのダンスはなぜ人々を魅力するのか?J-POPとの圧倒的な違いは?

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NewJeans (Photo by Courtesy/Penske Media via Getty Images)
  • NewJeans (Photo by Courtesy/Penske Media via Getty Images)
 音楽はもちろん、ダンスも大きな注目を集めるK-POP。グループの公式YouTubeでも、ダンスの練習風景やパフォーマンス映像などダンスに特化した様々な映像コンテンツが公開されている。J-POPにはない独特なグルーヴで、世界中の人々を魅了するK-POPのダンス。今回はそんなK-POPダンスの特徴を中心に、J-POPダンスとの違いを挙げてみた。

■筆者プロフィール山田有真
名古屋を拠点とするフリーランスの編集者・ライター。グルメ・レジャー・音楽・映画など幅広いジャンルを取材・執筆。第3世代以降のK-POPが好きで、SNSで推しケミの動画を漁るのが日課。旅とビールと猫が好き。X(Twitter):@yuma03303


ヒップホップからジャズまで!多彩なダンススタイルがMIX


 ヒップホップをベースに、レゲエやジャズ、EDMなど幅広い音楽ジャンルが入り交じる「K-POP」。一つのジャンルに突出せず、多彩な音楽を取り入れたサウンドが特徴だが、この音楽性がダンスにも表れている。

 例えば、NewJeansのレゲエの動きを軸とした「Hype Boy」では、70~80年代ヒップホップを感じさせるダンス「シェイク」が取り入れられていたり、LE SSERAFIMのヒップホップの動きをメインとした「UNFORGIVEN (feat. Nile Rodgers)」では、カントリーダンスの一種・ラインダンスがサビで披露されるなど、1つの楽曲に様々なダンススタイルが入り交じっている。

 一方、キャッチーで親しみやすいダンスが軸となるJ-POPでは、1曲におけるダンススタイルが統一されていることが多い。また、K-POPでは複数の振付師が振付を担当。ダンスのスタイルだけでなく、振付師たちの“個性”も入り交じることで、唯一無二のダンスが確立されているのだ。



TikTokなどSNSで“マネしたくなる”キャッチ―な振付


 さまざまなダンススタイルが複雑に入り交じるK-POPのダンスだが、サビは誰でも踊れるようなキャッチーな振付が多い。LE SSERAFIMが「Perfect Night」のサビで披露した、ドライブをするようにリズムに合わせて腕を動かす“ドライビングダンス”や、Stray Kidsの「S-Class」のサビで登場するクロスさせた手を前後させる振付など、サビではユニークで印象的な振付が必ず投入されている。



 TikTokなどSNSでシェアすることが主流となった今、“マネしたくなるダンス”は多くの人々に知ってもらうための重要なツール。NewJeansをはじめ、SNSのダンスチャレンジなどを通して、グループや楽曲の認知度を高めたK-POPグループは多い。

 J-POPでも星野源の「恋」やDA PUMP「U.S.A.」などサビの振付がSNSで流行したことはあるが、すべてのJ-POPにそういった振付が存在しているわけではない。K-POPの場合、各アーティストが発信する楽曲すべてに、SNSで“シェアしてもらうため”の振付が必ず入っている。世界中の人々が思わず“マネしたくなる”振付も、K-POPならではの魅力なのだ。

ディテールにこだわった一糸乱れぬフォーメーションダンス


 TWICEやKep1erなど大人数のグループによる、多彩なフォーメーションダンスもK-POPならでは。シンクロするだけでなく、メンバー全員で“ひとつのダンス”を完成させるスタイルも特徴だ。



 1人のミスがグループ全体のミスに繋がってしまうため、ダンスの練習風景に密着した動画では、メンバーそれぞれが腕を上げる速度や手足の角度、動線まで細かくチェックしている様子が映し出されている。J-POPでも、様々なアイドルグループがフォーメーションダンスを取り入れているが、シンクロ度の高い振付が多い。

 どちらもダンスもグループの一体感を感じることができるので、フォーメーションダンスを通して、K-POPとJ-POPの違いを楽しんでみるのも面白い。

 以上、今回はK-POPダンスの特徴を軸にJ-POPとの違いを挙げてみた。

 世界の音楽シーンで、新たなジャンルを確立した「K-POP」。独自の音楽やダンスはもちろんだが、そのすべてを表現できる、ポテンシャルの高いアーティストが存在していることがK-POP最大の特徴だ。デビュー前から“練習生”として、膨大なダンストレーニングを積み重ねてきたK-POPアーティスト達。世界を魅了するK-POPダンスは、彼らの圧倒的スキルがあるからこそ成り立つのだ。

 また、韓国の音楽番組では、通常のステージ映像のほかに、「チッケム」と呼ばれるメンバー1人1人を追ったダンス映像が公式YouTubeで公開される。ダンスのスキルだけでなく、メンバー1人1人が維ダンスの“魅せ方”を磨く機会が多いことも、K-POPダンスが進化し続ける理由なのかもしれない。
《山田有真》
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