【インタビュー】劇団4ドル50セント・田中音江&吉川真世、新公演で青春群像劇に挑戦「稽古の時は2人でボロ泣きしました」 | RBB TODAY
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【インタビュー】劇団4ドル50セント・田中音江&吉川真世、新公演で青春群像劇に挑戦「稽古の時は2人でボロ泣きしました」

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吉川真世、田中音江【撮影:小原 聡太】
  • 吉川真世、田中音江【撮影:小原 聡太】
  • 田中音江【撮影:小原 聡太】
  • 吉川真世【撮影:小原 聡太】
  • 吉川真世、田中音江【撮影:小原 聡太】
  • 吉川真世【撮影:小原 聡太】
  • 田中音江【撮影:小原 聡太】
 秋元康が総合プロデュースする劇団4ドル50セントの新公演「生まれたその日は青空だった」が上演中だ。本作は秋元が手掛けた劇団楽曲をテーマに、高校生の少年少女が抽象世界でひたむきに夢と現実の境目を泳ぎ続ける青春群像劇。本作でW主演を務める田中音江と吉川真世にインタビューを敢行し、舞台の見どころや自身の女子高生時代の思い出などを聞いた。

――今回、劇団最多となる30公演に挑戦されていますが、どんな作品に仕上がっていますか。

田中 夢を追いかける高校2年生の少年少女たちが、本当にこの夢でいいのかなと進路に悩んだり、夢なんて実際に叶うものではないんじゃないかと葛藤したりする姿が描かれています。友情や愛をテーマにした青臭い群像劇になっているので、高校生や夢に向かって頑張っている人、自分が分からなくなってしまった人にも見てほしい作品だなと思います。

吉川 私たちを含めた男女6人の幼なじみが登場するのですが、誰もが通った小中高の思春期や青春時代のことが描かれているので、絶対に誰かに共感してもらえると思います。

吉川真世、田中音江【撮影:小原 聡太】


―― お2人が演じている役柄についても教えてください。

田中 私は女優になる夢を追いかけている伊留舞を演じています。真世ちゃんが演じる風向糸ちゃんに言われたある言葉がきっかけで夢を追えなくなって引きこもりになってしまう役です。子どもの頃に「ごっこ遊び」をしたことがきっかけで女優になりたいという夢を持った子なのですが、私自身も「ごっこ遊び」が好きで女優になりたいと思って、この業界に入ったので、あて書きなのかなというくらいすごく共感できるキャラクターです。

吉川 私は漫画家を目指している高校2年生の風向糸を演じています。自分の一言で舞ちゃんが引きこもりになってしまって、それをずっと自分のせいだと小学5年生から高校2年生まで6年間思い続けて自分を責めたり、後悔して謝りたかったり、そういう気持ちをずっと持っている子です。演じている時は役者としては心情的にすごく苦しくて、通し稽古が終わるとわあっと力が抜けてしまうのですが、お客さん目線で見ると絶対にグッとくるものがあるんだろうなと感じています。

田中 私も本当にそう思います。先日の稽古の時もすごく心にグッときて、役に入って2人でボロ泣きしたよね……。そのシーンは演出家さんにも良かったとほめてもらえたので、本番の公演でも頑張りたいなと思います。

田中音江【撮影:小原 聡太】


――公演ではアドリブシーンにも挑戦されているそうですね。

田中 はい、幼なじみ達で小さい頃に「ごっこ遊び」をしていた延長線上で、劇中でテーマが決められてアドリブで演じるシーンがあるんです。私たちは毎回公演の本番直前に、その日の「ごっこ遊び」のお題を知らされるんです。5分から10分以内に収めなくてはいけないシーンですし、すごく難しいです。

吉川 稽古中もいろいろなお題で練習してきたのですが、上手いこといったなという時と、本当にボロボロな時もあって笑いが絶えないです。自分たちでお話を広げて展開させてオチまで持っていかないといけないですし、それぞれに割り振られた日替わりのアドリブの台詞もあるのでドキドキしています。

――ファンの方も楽しみなシーンですね(笑)。今回高校生の役ですが、お2人は高校時代はどんな女子高生でしたか。青春の思い出があれば教えてください。

吉川 私は映画『チア☆ダン』のモデルになった福井商業高校のチアリーダー部「JETS」に所属していたので、アメリカ大会で優勝したり、毎日部活漬けな青春時代を送っていました。学校が始まる前も昼休みも練習があって、放課後もガッツリ夜まで練習していたので、部活で悔しくて泣いたりすることはあったのですが、高校生らしい恋愛や友達と向き合って苦しんだり泣いたり……という青春はなかったので、今回の舞台で青臭い青春をやれているのが嬉しいです。

吉川真世【撮影:小原 聡太】


田中 私は高校時代の青春は……ないです(笑)。部活は剣道をやっていたのですが、門限も7時くらいで早かったのでベタな青春の思い出はなくて……。ただ高2の終わり頃からSHOWROOMで配信していて、それは今も毎日続けている私の軸になっているので、配信が私の青春だったのかなと思います(笑)。

――お2人はプライベートではどんなことが好きですか。ハマっていることがあれば教えてください。

田中 私はゲームが好きで、プライベートの時間はずっと『ゼルダの伝説』をやっています。妄想も大好きなので、こういう設定で、こんな登場人物がいて、こうやってお話が進んでいって、最後はこうやって終わる……という物語やプロップを考えたりしています。

吉川 私は3歳の頃からクラシックバレエを習っていて、高校の時からチアリーディングもやっていたのでダンスや歌が大好きです。劇団に入りたいと思ったのも、お芝居をしたいという気持ちとダンスと歌がやりたかったこともきっかけになっています。あとは、野球が大好きなので、稽古や公演でなかなか行けないのですが、野球を見に行きたいなと思っています。

田中音江【撮影:小原 聡太】


――本作は夏の公演になりますが、“夏の思い出”で印象に残っていることはありますか。

田中 毎年おじいちゃんとおばあちゃん、私と弟の4人で夏にキャンプに行っていました。奈良県にある田舎の村にいつもキャンプに行っていたのですが、そのキャンプ場の近くにプールを貸し出してくれる廃校があって、そこで地域のおじいさんに泳ぎ方を教えてもらって初めて泳げるようになった思い出があります。

吉川 うちはお父さんがバーベキューが大好きで、いつも犬を横に座らせて1人でやっているくらいのバーベキュー好きなので、夏は実家に帰ると必ず家の庭でバーベキューをしています。バーベキューの後は花火をやって、それぞれの家族の近況を話したりするのが夏の思い出です。

吉川真世【撮影:小原 聡太】


――それでは、最後にファンや読者の方にメッセージをお願いします。

田中 今回の公演はダンスと歌もあって劇中歌を2曲披露しているので、劇団ファンの方にとっては思い出深い作品になると思います。ダンスも今までとは少し変えて、この作品に合うような踊りにアレンジしているので、そこも1つの見どころかなと思います。

吉川 この作品のテーマになっている夢、友情、青春時代の悩みのようなものって、老若男女、嫌いな人はいないのではないかなと思います。私たち自身もこの作品に出会えてよかったと心から思っていますし、ここから「見てくださいー!」と叫びたいくらい(笑)、皆さんに見てよかったと絶対に思ってもらえる作品なので、ぜひ見に来ていただきたいです。

 舞台「生まれたその日は青空だった」は、8月22日まで東京・高田馬場ラビネストにて上演中。
《小宮山あきの》
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