【インタビュー】安倍乙×田中音江「劇団4ドル50セント」​​初オムニバス公演に自信「すごく面白い」 | RBB TODAY
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【インタビュー】安倍乙×田中音江「劇団4ドル50セント」​​初オムニバス公演に自信「すごく面白い」

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田中音江(左)安倍乙(右)【撮影:小原】
  • 田中音江(左)安倍乙(右)【撮影:小原】
  • 安倍乙【撮影:小原】
  • 安倍乙【撮影:小原】
  • 田中音江【撮影:小原】
  • 田中音江【撮影:小原】
  • 田中音江(左)安倍乙(右)【撮影:小原】
  • 安倍乙【撮影:小原】
  • 田中音江【撮影:小原】
 秋元康がプロデュースする「劇団4ドル50セント」の第3回本公演『ほどよく洒落たチョコレート』が、2月8日~12日までシアター・アルファ東京​​にて開催される。

 バレンタインにまつわる3つのオムニバスストーリーで紡がれる本作。ラブコメあり、手に汗握る展開ありで、やがて物語はクロスしていく。こちらは、脚本を演劇ユニット「艶∞ポリス」の岸本鮎佳、演出を劇団「拙者ムニエル」の村上大樹が務めることもあって、「4ドル50セント」ファンはもちろん、演劇界からも注目されている公演だ。

 今回は、それぞれのオムニバスストーリーで主演を務める俳優から、同劇団に所属する安倍乙(2017年入団)​​と田中音江(2021年入団)にインタビューを実施。本公演のことはもちろん、​​お互いの印象や、バレンタインにまつわる思い出を語ってもらった。

ーープロットや脚本を読んだ感想を教えてください。

安倍 バレンタインにちなんだお話なんですけど、めちゃくちゃコメディというか。“こういう女子いるよね”みたいな会話劇が面白くて、台本を読んだときに、すごく笑っちゃいました。



ーー岸本さんの脚本も面白そうですね。期待してしまいます。

安倍 演劇に寄りすぎず、クセのある役を演じなきゃいけないから、そこは絶妙なバランスが難しいなと思ったし、岸本さんもよく人間観察しているんだろうなと思いました。

ーー田中さんはいかがですか?

田中 (自分が演じる人物が)好きな役で、いま、“どうやって演じようかな”とワクワクしながら稽古に臨ませていただいています。私の出演する話も、コメディ要素があるんですけど、「コメディは技術がないと面白くなくなってしまう」とよく言われるので、技術面も必要ですし、人間観察もそうですし、より研究して挑みたいなと思いました。



ーー今作に挑むにあたって、参考にしている作品はありますか?

田中 ディズニーのキャラクターを見ています。大きなリアクションや歩き方、仕草だったりを参考にしていますね。

ーーおふたりが演じる人物についての印象や自分と似ている部分を教えてください。

安倍 上司から信頼されている真面目な和菓子屋のアルバイターなんですけど、けっこう利用されがちというか。たまに「あの子は毎日出勤するから贔屓するけど、プラスで雑用も全部任せちゃおう」みたいな。自分で言うのもアレですけど、(主人公が)アルバイトしていたときの自分に、ちょっと近しい部分があるなと(笑)。なんでも「はい」って言っちゃうとか、舐められがちというか、頼りにされるけど仕事押し付けられるところは似ているなと思います。

田中 ツンデレな部分は似ているかもしれないです。ワーって来られたら引いちゃうというか。あと子どもっぽくて等身大でできるキャラクターなので、行動とか仕草は研究しつつも、内面は等身大でやっていこうかなと思っています。

ーーおふたりは同じ大阪出身で、安倍さんが先輩で田中さんが後輩。お互いの印象を教えてください。

安倍 一言で言うと不思議(笑)。突拍子もなく「今これ言う?」みたいなこともよく言っています。変わっている感じはしますけど、脚本を自分で書いたりもするので、才能にも溢れているし、すごいなという印象です。

田中 面白いです。行動もそうだし、間(ま)とかも面白くて……。私は、ほかの劇団員さんといる乙さんが大好きなんです。末っ子という感じがして、みなさんに愛されている印象があります。

ーーお互い役者としての魅力はどんなところにあると思いますか?



安倍 普段から妄想していて本もたくさん読んでいると思うので、脚本をもらったときにキャラを自分の中で想像して作り込んでくるんです。一生懸命で真面目なところがあるし、自分も見習わないとなと思っています。

田中 (同じく)一生懸命で真面目というのはもちろんなんですけど、難しそうなシーンでも諦めずに立ち向かうんですよ。昨年の公演『Take Off!!!!』(2022年)で、乙さんの背中を見て、逆に背中を押されたというか。乙さんが主演で良かったな、とめちゃくちゃ思いました。

ーー安倍さんは、ドラマや映画にもご出演されていますが、これまで自身の成長につながったと思うターニングポイントを教えてください。

安倍 奥山かずささんと主演を務めた『麻雀宝湯記 石和の亀篇・伊東の黒豹篇』(2021年)という作品に出演させていただいたとき、共演者に及川奈央さんがいらっしゃったんですけど、すごく助けていただきました。撮影スケジュールがタイトで、初めて主演する現場で、すごく不安だったんですけど、及川さんが「乙ちゃん大丈夫だよ」と声をかけ続けてくださって……。当時、芸能界を続けるか迷っていた時期だったんですけど、すごく励みになったし、及川さんのお話を聞いたり、悩み相談をしたりして、「よし、頑張ろう」と思えました。

ーー共演してみて特に印象に残っている俳優さんは?

安倍 それこそ、圧倒されたのは及川さんです。及川さんなりの人生を歩んでこられたからこそのオーラがすごかったし、あるシーンのセリフで本当に及川さん自身が喋っているかのような自然な演技で、涙がポロッと出ちゃいました。鳥肌が立ちましたね。周りのスタッフさんへの気配りも含めて「こんな人になりたい」と思いました。



ーー田中さんは、外部の劇団の舞台にも多く立たれていますが、どんなところに学びを感じているのでしょうか。

田中 ほかの劇団さんと自分の劇団を見て、どう違うのかを考えたり、どうしたらもっと座組みの空気を良くできるのか。演技面はもちろんなんですけど、稽古場での佇まい、人との関わり方を勉強させていただいています!

ーー劇団に入って約1年ですが、自身の成長を感じることはありますか?

田中 初舞台のときからくらべると、だいぶ成長させていただいたなとは思っています。特にメンタルが強くなりましたね(笑)。変なプライドがなくなったというか。いろいろな経験を経て、「プライドを持ちすぎていると成長しないだろうな」と思いましたし、素直さが一番だと気づきました。



ーー本公演の内容にちなんで、バレンタインの思い出があれば教えてください。

安倍 小中学生のころ、友チョコ文化があって、友だちと交換していたんですけど、一度トリュフを作ったことがあったんですよ。トリュフって固めすぎたらガチガチになるし、柔らかすぎたらベチャベチャになるし、作るのが難しいんです。通学前にタッパーに入れて持って行ったら、原型をとどめていない、得体の知れないものになっていて、友だちにドン引きされました。「いらん」って言われましたね(笑)。

田中 中学生のころ、私もトリュフを作っていこうと思って、一つずつ丸めて置いていってたんですよ。作りながら味見として食べていたらどんどん消えていって、結局渡すチョコがなくなったことがありました(笑)。もう一回材料を買って、作り直したことがあります。

ーー(笑)。最後にメッセージをお願いします。

安倍 これまで劇団の本公演では恋愛作品がなかったんですけど、私のチームはラブコメ要素があって、すごく面白いです。今まで観にきていただいた方はもちろん、各地でチラシ配りもしているので、新規のお客さんにもぜひ、観に来てほしいなと思います。

田中 ワクワクした気持ちを持って稽古をしているので、本番ではみなさんも一緒に楽しんでいただけたらなと思うし、「バレンタインにまつわるお話」といっても、3ストーリーとも違う内容なので、その違いも楽しんでいただけたらなと思います。
《浜瀬将樹》
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