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離席時の荷物を見守る!デジタルツール「トレネ」をキングジムが開発

IT・デジタル その他
小型で軽量なコンパクトボディ。iOS 10以降に対応している
  • 小型で軽量なコンパクトボディ。iOS 10以降に対応している
  • トレネを持ってポーズをとるのはキングジム 商品開発部の渡部純平氏
  • トレネの利用イメージ
  • 11日の発表会の場で、Makuakeにプロジェクトを公開した
  • アラームが作動する振動のレベルなどはユーザー側で調整できる
  • (左から)キングジム 開発本部長の亀田登信氏、商品開発部の渡部純平氏、マクアケ取締役 木内文昭氏
  • 離席時の荷物を見守る!デジタルツール「トレネ」をキングジムが開発
 キングジムは11日、カフェなどにおける離席時に荷物を守るデジタルツール「トレネ」を発表した。プロジェクトは同日、クラウドファンディング「Makuake」にて公開。残り91日をかけて目標金額50万円を目指す。一般発売の予定時期は2018年2月下旬、予定価格は7,344円(税込、以下同)。なおMakuake超早割価格は5,140円からとなっている。

■持ち主が離れると警戒状態に

 発表会には同社 商品開発部の渡部純平氏が登壇して概要を説明した。トレネは手のひらサイズのコンパクトな製品で、iOS端末とBluetoothで連携する。使い方と仕組みは以下の通り。たとえばPCにトレネを設置しておき、iPhoneを持って離席したとする。するとトレネとiPhoneの距離が離れるため、Bluetoothの電波レベルが下がる。それを受けてトレネは警戒状態になり、振動を感知するとただちに警告音を発するようになる。つまり、このとき第三者がPCを持ち運ぼうとしても、それを警告音で防ぐことができる。再びiPhoneがトレネに近づけば、警告音は鳴り止む。

トレネを持ってポーズをとるのはキングジム 商品開発部の渡部純平氏
トレネを持ってポーズをとるのはキングジム 商品開発部の渡部純平氏


トレネの利用イメージ
トレネの利用イメージ


 トレネは、クラウドファンディングサービスMakuakeを利用したプロジェクトとして11日にスタートした。新製品のプロジェクトにクラウドファンディングを活用するのは、キングジムとしても初の試みだという。

11日の発表会の場で、Makuakeにプロジェクトを公開した
11日の発表会の場で、Makuakeにプロジェクトを公開した


 同社 開発本部長の亀田登信氏は「これまでキングジムでは消費者の潜在的な不満、ニーズを汲み取ってまだ世の中にないものを開発してきた。クラウドファンディングとは親和性が高い。今回の製品も、多くのお客さまに興味を持っていただけるのではないか。今後も面白い製品を開発していきたい」と意欲的に語っていた。

■テストマーケティングの場として

 発表会にはマクアケ取締役 木内文昭氏も登壇。同プラットフォームでは、すでに約100件の新製品が世に出ているという。個人的には、クラウドファンディングというとスタートアップ企業の利用が多いイメージがあったが、木内氏によれば大企業にも導入事例が増えているとのこと。「量産前に予約販売できるため、企業にも利用が広がっている。思い切った商品を発表する、テストマーケティングの場として活用してもらえたら」と話していた。

■名前の由来は?Android対応は?

 質疑応答にはキングジムの渡部氏と亀田氏が対応した。トレネの名前の由来は、モノが取れない、“取れねえ”から。支援のプランについては、先着30個の5,140円コース、先着50個の5,875円コース、Makuake限定価格の6,610円コースを用意した。

 電池の持ちは実使用で20時間(1時間の内、スリープが55分、警戒状態が4分、アラームが1分鳴るという使い方を想定)。micro USBで充電する。アラームの音量、アラームが作動する振動のレベルはユーザー側で調整できる仕様。Bluetoothの電波はVer.4.1を利用しているため(端末側の性能にもよるが)直線距離で10mまで届くという。現在はiOS端末での利用を想定して開発しているが、要望が多ければAndroidにも対応する予定とのこと。

アラームが作動する振動のレベルなどはユーザー側で調整できる
アラームが作動する振動のレベルなどはユーザー側で調整できる




 Makuakeでプロジェクトを公開したことについて改めて聞かれると、亀田氏は「はじめての試み。新規概念の商品をどんどん出していく弊社では、これまで新製品の市場調査をしてこなかった。市場調査では、必ずしも正しい結果が得られるとは限らない。出してみたら売れた、売れなかった、どちらもあり得た。Makuakeの会員様にはデジタルに興味を持たれている方が多いので、どんな反応がくるか楽しみ。もしかしたら、今後事業を展開するための有効な手段になるかも知れないと期待している。まずはチャレンジ。結果を見て今後を見極めていきたい」と説明した。
《近藤謙太郎》
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