【インタビュー】門脇麦が『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で見せた「普段は恥ずかしくて絶対にできない」姿とは? | RBB TODAY

【インタビュー】門脇麦が『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で見せた「普段は恥ずかしくて絶対にできない」姿とは?

エンタメ 映画・ドラマ

【インタビュー】門脇麦が『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で見せた「普段は恥ずかしくて絶対にできない」姿とは?
  • 【インタビュー】門脇麦が『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で見せた「普段は恥ずかしくて絶対にできない」姿とは?
  • 【インタビュー】門脇麦が『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で見せた「普段は恥ずかしくて絶対にできない」姿とは?
 人気作家・東野圭吾氏による同タイトルの小説が原作となる映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(廣木隆一監督)が23日から公開される。同作は、2012年のある夜、シャッターの下りたナミヤ雑貨店に、一夜を明かそうと、敦也(山田涼介)、翔太(村上虹郎)、幸平(寛 一 郎)の3人が忍び込むことで始まるヒューマンストーリー。ナミヤ雑貨店は、かつてはどんな相談にも店主が真剣に答えてくれる店として知られていた。そんなナミヤ雑貨店に3人が忍び込むと、シャッターの郵便受けに手紙が差し込まれた。“東野圭吾作品史上最も泣ける感動作”とも称される作品の待望の映像化が実現。

 豪華俳優陣が出演することでも話題となっている同作。注目は、弟とともに児童養護施設「丸光園」で育ち、のちに国民的シンガーソングライターとなるセリを演じた門脇麦(25歳)だ。門脇は2011年のデビュー後、2014年には公開された映画『愛の渦』、『闇金ウシジマくん Part2』、『シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸』での演技が高く評価され第6回TAMA映画賞最優秀新進女優賞、第36回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞、第88回キネマ旬報ベスト・テン新人女優賞を受賞。朝ドラ『まれ』(2015年)でさらに注目を集め、ドラマ、ミュージカルなど活躍の幅を広げている。今回は門脇にインタビューを行い、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』での演技に込めた想いを語ってもらった。

--まず、ご自身についてお聞かせ下さい。内向的で根暗な女の子を演じる印象が強いのですが、自己分析すると、ご自身はどんな性格?

 テキトーで、ポジティブだと思います(笑) 賑やかな明るさというよりは、クヨクヨしない性格だと思います。男っぽくて、がさつで、テキトーです(笑)

--劇中では、高校生時代のセリと、大人になったセリを演じました。セリは、重荷を背負ってなお意志を持って強く生きるヒロインという印象を受けますが、高校生時代のセリを演じるにあたり、難しかったことは?

 劇中に、35歳のカリスマシンガーソングライターとしてのセリが「REBORN」という楽曲を歌う場面があるのですが、彼女が歌うことで、ひとつの物語が終着しなければならないという役割を担っていました。ですので、高校生のシーンも、普通の高校生ではなく、「この子は将来、何者かになるよね」と思わせる“何か”が必要なことは分かっていました。

 ただ、台本をもらってから、高校生のセリが口にするセリフの中身が強烈過ぎるのではないかとすごく悩みました。作品の主役は敦也、翔太、幸平の3人ですし、セリのエピソードに関して言えば、主役は(鈴木梨央が演じた)10歳のセリと、松岡克郎さん(林遣都)だと思います。なので、(高校生のセリとしての)私が出過ぎるのは避けたいなと思いました。

 監督の廣木さんに「セリフが強くないですか?」と聞いたのですが、廣木さんから「でも、セリはこういうことを言いそうでしょ」と言われました。「ああ、確かに」と思いました。高校生時代のセリのセリフは、強いものをいかに強く出さないかということに細心の注意を払い、自分の中の感覚で言えば、“引いて、引いて、引きまくって”撮影をしました。

--視聴者の心に響く素敵な場面になっていると思います。

 ありがとうございます。ほんとうに、詩のようなセリフですよね。

--高校生時代のセリは、劇中でセーラー服を着ていますが、学生時代はセーラー服だった?

 中学も、高校も、ブレザーでした。セーラー服は舞台で2回、着ました。『セーラー服と宇宙人(エイリアン)~地球に残った最後の11人~』(2014年)というドラマをやったときもずっとセーラー服を着ていました。セーラー服は意外と着させて頂いています。……そろそろ恥ずかしいのですが(笑)

--劇中で「REBORN」を歌う場面があります。これまで歌の経験は?

 歌は、ミュージカル『わたしは真悟』で初めて歌いました。映像では、今作が初めてです。ミュージカルの1年ほど前からボイストレーニングを始めていました。ミュージカルが終わってすぐに今回の撮影がありましたので、その流れで歌うことができました。セリが「REBORN」を歌う場面は、音楽プロデューサーの方と、「歌を歌うというよりは、言葉をつぶやくという方向性で行きましょう」と話していましたので、それは気を付けました。

--廣木監督からはどのような要請があったのですか?

 廣木さんは、冗談で言っているのかどうかがよくわからない節があるのですが、撮影当日にさらっと楽屋にいらっしゃって、「どこかで、ひとすじ、涙を流してね」と言って、パッと帰って行きました(笑)

--「REBORN」を歌う場面を自身でご覧になって、どう感じられました?

 気持ちがのってきてもそれを表に出さないことがいつもの感覚だとすると、あの場面は、手振りを付けたりなど、色々なものを出しました。セリがライブ会場でお客さんを前にしてパフォーマンスをするシーンでもありましたので、普段は恥ずかしくて絶対にできないのですが、表情にもいつもより乗せたつもりではいます。表現者として魅せる姿を演じるように心掛けました。結果、たぶん少しは歌手っぽく見えたのではないかと…思います…。私の普段のニュートラルな状態で歌うよりは、ちょっとだけ見せるという意識は持ちながらやりました。

--普段は、自分をさらけ出さない?

 常に自分をさらけ出してはいるのですが、「芝居をするな!」と言われ続けている中で、今回は「ちょっと芝居をした」という方が、“出す”というよりは、言い方としてはあっているかもしれません。芝居をのせたといいますか。日常会話のシーンではないので、パフォーマンスをする表現者を演じたという感じかもしれません。

--大人になったセリでは、海辺で踊るシーンがありました。クラシックバレエは何年やっていたのですか?

 10年ちょっとくらいです。あの場面は、夕日狙いで撮影しました。干潟なのですが、その時間にちょうど潮が引くのです。廣木さんが、あそこの景色を取りたかったのかなと思いました。

--廣木監督からは、何と?

 例の冗談か、冗談ではないのかが分からないテンションで、前日に、「ちょっと、踊ってよ」と言われました。どんなふうに踊ってほしいなどの話は一切なしです(笑) 撮影は冬だったのですが、さっきまで潮が満ちていた干潟がめちゃくちゃ冷たくて、衣装もワンピース1枚で、しかも裸足でした。あの時は、あまりに冷たくて、生きていることに必死でした。その必死さが出ていればいいなと思います(笑)

--映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の公開を楽しみにしている方にメッセージを

 色々な人の人生が交錯していて、色々なドラマが散りばめられていて、でも、やがてひとつに収まるといいますか、観ている人の気持ちに落ちてくるといいますか、不思議な感覚になる映画だと思います。色々なドラマがありますので、印象に残る場面も観た人によって違うと思います。何かしら温かいものが積もるような作品ではないかと思います。老若男女を問わず、色々な受け取り方ができる作品ですので、友だち同士、親子、ご夫婦などで観て色々な話をすると、その人の人生観が浮き彫りになってしまう作品でもあると思います。1人でも多くの方に、劇場で観て頂きたいなと思います。
《竹内みちまろ》

関連ニュース

特集

page top