“日本らしさ”を詰め込んだ日本製・階段避難対応車イス | RBB TODAY

“日本らしさ”を詰め込んだ日本製・階段避難対応車イス

 病院や介護施設、有料老人ホームで地震や停電などの影響でエレベーターが止まったら、自力で歩けない患者や要介護者を下ろすのはかなり労力と時間を必要とする。

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海外製にくらべ、日本人の体格に合わせた「Best-Chir」。耐荷重は160kgで、90kgオーバーで大柄な記者でも窮屈さ無く座れた(撮影:防犯システム取材班)
  • 海外製にくらべ、日本人の体格に合わせた「Best-Chir」。耐荷重は160kgで、90kgオーバーで大柄な記者でも窮屈さ無く座れた(撮影:防犯システム取材班)
  • ヘッドレスト後部の大型ポーチは、取り外してアームレスト部分にも取り付けられる(撮影:防犯システム取材班)
  • パイプ類は楕円形のものを採用、強度を高めるとともに、どこもつかみやすくなっている(撮影:防犯システム取材班)
 病院や介護施設、老人ホームで地震や停電などの影響でエレベーターが止まったら、自力で歩けない患者や要介護者を下ろすのはかなり労力と時間を必要とする。

 そこで、階段でも車椅子の一部をスキーのように滑らせていくことでスムーズに、最低限の労力で下ろすことができる製品が展示会でも目立ってきた。しかし、そのほとんどは海外からの輸入品だ。

 高齢化がこれまでにない勢いで進んでいる日本で、「なぜ独自開発の製品が出ないのか?」、筆者はそんな素朴な疑問を持っていた。

 そんななか、トライリンクスは、東京ビッグサイトで開催されていた「危機管理産業展2016(RISCON TOKYO)」にて、10月末から発売開始を予定している階段対応車イス「Best-Chir」を出展。同製品は、日本で開発され、日本人ならではの発想が組み込まれた災害用対応する車イスとなる。

●細かなユーザーへの配慮と日本の環境を考慮

 構造はいたってシンプルだが、薄そうに見えるシートはクッション性を持たせてあり、バックルで張り具合を簡単に調整できる。使っているうちにたるんできても、6か所ある調整部分で最適な状態を維持することが可能だ。

 アームレストやハンドルは楕円にすることで強度を増してあり、軽量化しつつ、ホールドしやすいように設計。また、下肢が麻痺して力が入らない患者に危険がないよう、下肢固定ベルトも用意されている。

 日本らしい最大のポイントとしては、普段からの備え付け車椅子としても使用してもらうことを想定しており、普段から使ってもらうことで、イザという時にもスムーズ運用できたり、設置しっぱなしでメンテナンスが疎かになることを防ぐ目的があるという。

 踊り場などでの4輪走行も安定していて、小回りもきき、ターンも容易だ。ヘッドレスト後部に大型ポーチがマジックテープでついており、これは他の場所にも移動できるなど、細部への配慮も日本らしい心遣いといえる。

 同社の清野幸夫代表取締役社長は、かつて医療機器メーカーに勤務していた際に、海外製の階段避難用車イス販売を手がけていたという。しかし、輸入品のため日本人に合わない仕様もあり、実際、顧客からのさまざまな声を聞かされていたそうだ。

 「Best-Chir」は、そうした声をフィードバックし、満を持して作られた日本人と日本の環境にあった、普段使いもできる階段避難に対応した車イスなのだそうだ。

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《防犯システム取材班/梅田勝司》

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