時速350kmで飛来する噴石を防ぐ「火山噴石シェルター」 | RBB TODAY

時速350kmで飛来する噴石を防ぐ「火山噴石シェルター」

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「火山噴石シェルター」外観。火山方向に厚い全面ガードを備え、上部も同様にガードされている(撮影:防犯システム取材班)
  • 「火山噴石シェルター」外観。火山方向に厚い全面ガードを備え、上部も同様にガードされている(撮影:防犯システム取材班)
  • 実際にこのような噴石が熱い状態で高速飛来する。人体が直撃をくらうとひとたまりもない(撮影:防犯システム取材班)
  • 内部はふだん休憩所として使えるよう、ポリカーボネイト制の窓を備えるが、大きさなどはカスタマイズできる。また、連結も可能だ(撮影:防犯システム取材班)
 日本は狭い国土に110もの活火山が存在する。そのなかでも今後100年の中長期で噴火の可能性がある山は、現時点で50火山選定されているそうだ。

 2014年9月に起きた御嶽山の水蒸気爆発は、あまりに突然すぎて警報が間に合わず、多くの犠牲者を出した。その多くは高速で降り注ぐ噴石による被害だと言われている。

 これを受けて気象庁は監視体制を強化、内閣府は「活火山における退避壕等の充実に向けた手引き」を発表、非常時のための退避壕を充実することを目標とした。

 強度が要求される建設機械の運転室を作るプレス工業は、そのノウハウを活かした高強度の「火山噴石シェルター」を開発、東京ビッグサイトで21日まで開催された「危機管理産業展2016(RISCON TOKYO)」に出展した。

■建設機械の安全ノウハウを活かしたシェルター

 「火山噴石シェルター」は鉱山機械や油圧ショベルのキャビンを製造する特殊プレス成形技術を利用して作られており、火口のある方向には特に厚い装甲の前面ガードが、上面にもガードがあり、噴石からシェルターを守る。強度は直径10cm、重さ1.3kgの噴石が時速360kmで衝撃しても安全の確保ができるという。

 シェルターは普段は、休憩所として利用できるよう、出展されていたモデルではポリカーボネイト性の窓を大きくとっていたが、この状態で万が一、噴石がバウンドして当たった場合も割れずにヒビが入る程度とのこと。

 シェルターは立ち姿勢で16人を収容可能だが、さらに連結して大きくすることもできる。窓の大きさ、有無はカスタマイズでき、サイドガードも追加可能という。

 塗装は火山ガスでも腐食しない電着カチオン+メラミン塗装をほどこしており、その面での強度に関しても検証済みという。

 同社によると、こうした退避壕が備わっている活火山は、まだ片手で数えるほどしかないとのこと。そして昔ながらのコンクリート避難壕を備える山もあるが、建設から数十年となると、安全性への懸念も指摘していた。

 「火山噴石シェルター」の参考価格は350万円で、設置の際は、完成品をヘリなどで運搬して直接設置する。

 現在、同社では「火山噴石シェルター」をモニター設置する地方自治体などを募集しているという。

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《防犯システム取材班/梅田勝司》

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