【諏訪圏工業メッセ】目に見えないすごさ……マイクロメートル級のバネ | RBB TODAY

【諏訪圏工業メッセ】目に見えないすごさ……マイクロメートル級のバネ

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ミクロ発條の「最微細スプリング」
  • ミクロ発條の「最微細スプリング」
  • ミクロ発條
  • ミクロ発條自社開発のNCマシン
 精密バネ加工を手がけるミクロ発條(長野県諏訪市)は、諏訪圏工業メッセに、外径80マイクロメートル=0.08ミリメートル以下の「最微細スプリング」と呼ばれるコイルバネを出展した。肉眼ではまず認識できない太さ(細さ)だ。

 これらの「最微細スプリング」は、主に半導体検査部品で用いるプローブピンの中に使われている。また、ボールペンの芯の先端でボールを内部から支えるスプリング、医療器具のカテーテルなどにも使われる。ミクロ発條では線径15マイクロメートル=0.015ミリメートル、バネ外径72マイクロメートル=0.072ミリメートルの量産化に成功し、現在は外65マイクロメートル=0.065ミリメートルの量産化に挑戦中だ。外径72マイクロメートルだと、14本並べてやっと1mmだ。

 これだけ小さいと展示の仕方にも工夫がいる。ミクロ発條では「最微細スプリング」をスポンジに乗せ、ガラス製の丸いシャーレに入れて展示した。それでも一見しただけでは何も入っていないように思える。その気で見て、初めて金色の糸くずのような“何か”に気づく。さらにブースには虫眼鏡や顕微鏡が備えられていた。またハンドリングも困難なので、ミクロ発條では「最微細スプリング」を整列梱包する専用の“トレー”も用意している。

 ミクロ発條は1954年創業。現在の営業品目は、車載用スプリング、各種電子部品用スプリング、ファインスプリング(髪の毛ばね)、血管用カテーテルコイルなどの、微細バネ、精密バネの製造、バネ生産システムの開発。

 日本をはじめマレーシア・上海・大連の4拠点・機械台数500台を保有し、グローバルにサポートできる体制をもつ。専用ツール(金型)とカムを全く必要としない自社開発マシーンにより、24時間無人稼動を可能とする生産体制を構築している。
《高木啓》

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