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NICTのホワイトスペース技術、フィリピン政府が公共施設向けに採用

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フィリピンのTV放送情報を用いたホワイトスペースデータベースの例
  • フィリピンのTV放送情報を用いたホワイトスペースデータベースの例
  • 日本でのホワイトスペースデータベースの操作画面イメージ
 情報通信研究機構(NICT)は7日、フィリピン科学技術省情報通信技術局(ICTO)と、TV放送帯ホワイトスペース技術の提供に関する契約を締結したことを発表した。ICTOは今後、フィリピンの公共施設全域でフリーWi-Fiを提供するプロジェクトを推進する。

 ホワイトスペース(空き周波数)の利用に当たっては、各地点において利用可能な周波数を分析する「ホワイトスペースデータベース」と呼ぶ管理装置が必要になる。NICTは、ICTOとのライセンス契約に基づき、TVホワイトスペースを利用するために必要なデータベース技術を提供する。

 データベースには、ICTOが提供するフィリピンのすべてのTV放送送信所の情報が入力されている。これにより、地形情報に基づき放送エリアを計算し、利用可能なチャンネル一覧を作成できる。将来的には、TVホワイトスペースを利用する通信システムが、位置情報をデータベースに送信し、運用可能なチャンネルをデータベースから通信システムへ自動的に送信して、通信システムを継続運用する方針だ。

 フィリピンでは、今年2月から地上デジタル方式(ISDB-T)によるデジタルTV放送サービスが開始されており、データベースでも、ISDB-T対応の計算方式が採用されている。
《冨岡晶》
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