進化?退化? 新放送サービス「i-dio」がネット受信モードを搭載へ | RBB TODAY
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進化?退化? 新放送サービス「i-dio」がネット受信モードを搭載へ

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「i-dio」ロゴ
  • 「i-dio」ロゴ
  • 「i-dio」スマホアプリ画面
  • 「i-dio」放送をWi-Fiに変換するチューナー
  • 放送・受信エリア
 エフエム東京が中心となってスタートした無料デジタル放送「i-dio(アイディオ)」。3月1日より、福岡・大阪・東京でプレ放送がスタートしたが、7月1日より、いよいよ正式にグランドオープンする。

 「i-dio」は、地上アナログテレビ放送終了後に空いた周波数帯 (VHF-Low帯=99MHz~108MHz)を利用する新放送サービス(V-Lowマルチメディア放送)だ。「i-dio」の放送波を受信して、Wi-Fi波に変換する機器(i-dio Wi-Fiチューナー)を使い、スマートフォンでさまざまな放送が視聴できるというのがウリだ。一方でプレ放送開始直後は、アンテナ数などの問題からか、十分な電波発信が行われず「つながらない」「時間がかかる」といった意見がネットで散見された。

 今回7月1日朝5時より、福岡、東京、大阪でグランドオープン。あわせて、放送エリアを東海エリアにも拡大し、東海地方=名古屋局でのプレ放送を7月1日正午より開始。ローカルチャンネル「TRAN・J(トラン・ジェイ)チャンネル」をプレ開局し、8月1日より本放送を開始する予定だ。

 また、7月1日のグランドオープンにあわせてi-dioアプリをバージョンアップ。「インターネット受信モード」を標準搭載するという。「インターネット受信モード」は、放送エリア内(開局済みの放送ブロックの都道府県内)であれば、専用チューナー不要で、無料で「i-dio」をインターネット経由で利用できるというものだ。インターネット受信モードは、標準のi-dioアプリだけでなく、各社から提供されるi-dio受信アプリにも搭載される予定だ。

 「インターネット受信モード」は、あくまで「放送エリアが全国に行き渡るまでの暫定措置」とのことだが、本来V-Low帯を有効活用するために始まったi-dioが、インターネット経由で利用できるのであれば、チューナーの意味がない。そのため本末転倒ではないかという指摘も出ている。便利になるのは有り難いが、今後は放送を安定させるなどして、さらなる充実を望みたい。

 インターネット受信モードが利用できるのは、茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・新潟・山梨・長野(関東・甲信越)、滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山(近畿)、福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄(九州・沖縄)、富山・石川・福井・岐阜・静岡・愛知・三重(東海・北陸)の各県。
《赤坂薫》
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