【木暮祐一のモバイルウォッチ】第65回 航空機内Wi-Fiを体験してみた | RBB TODAY

【木暮祐一のモバイルウォッチ】第65回 航空機内Wi-Fiを体験してみた

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Wi-Fiが使える航空機は、機体上部中央に取り付けられている白いドーム状の衛星アンテナがある。
  • Wi-Fiが使える航空機は、機体上部中央に取り付けられている白いドーム状の衛星アンテナがある。
  • JAL SKY Wi-Fi対応機材のシートポケットに入っている説明書。
  • 機内モードの状態でWi-FiのみをONにするのがポイント。
  • 「30分プラン」またはつなぎ放題となる「フライトプラン」を選択できる。
  • ポータル画面では、自機の飛行中の場所や到着までの時間が表示される。
  • RBBスピードテストでは、下り1.65Mbpsほど。衛星通信にしては十分な速度であろう。
  • 木暮祐一氏。青森公立大学 准教授/博士(工学)、モバイル研究家として活躍し、モバイル学会の副会長も務める。1000台を超える携帯コレクションを保有。
 国土交通省が定める告示の改正に伴い、航空機上での電子機器の使用制限が緩和された。

 それまでは、機内では離着陸時は「必ず電源をOFFに」とアナウンスされていたものが、2014年9月1日からは「マナーモードなど電波を発しないモードにするように」というアナウンスに変わっている。たいした違いが無いようにも思えるが、たとえばこの制限緩和により、離着陸時にもスマートフォンを使ってカメラ撮影などを楽しめるようになった。また、着陸後は、空港ターミナルに着く前に「ただいまから携帯電話等の通信機能をご利用いただけます」というアナウンスも流れ(ただし通話は迷惑になるので遠慮をという注意付)、ターミナルまでの移動中の機内でメールやSNSの確認をすることも可能になった。また一部機材ではこれまで国際線でしか見かけなかった機内Wi-Fi設備を整えたものも登場し、国内でも空の上からインターネットを利用できる環境が整い始めている。

 こうした機内Wi-Fiを搭載した機に乗り合わせる機会があったので、その通信環境などをリポートしたい。

■電子機器使用制限緩和でできるようになったこと

 国土交通省が定めていた従来の告示では、国内線の航空機における電子機器の利用については、離着陸時はすべての電子機器の電源OFFが義務付けられ、安定飛行に入った後は、電波を発しない機器のみ利用が許されていた。これが2014年9月1日から緩和され、電波を発しない機器であれば離着陸時含め常に利用が可能となった。

 たとえばミュージックプレーヤーなども電子機器扱いだったために、離着陸時は音楽の再生を一時中断しなくてはならなかったが、9月以降はその必要がなくなった。

 あるいはデジタルカメラも電子機器に該当するので、これまでは上昇後安定飛行に移るまでは風景を撮影するというようなことができなかった。しかし、9月以降は滑走路への移動中や離着陸時にも撮影が可能になった。スマートフォン等の通信機器に関しては、電波を発することができないという点では大きな違いはなさそうだが、電源OFFの義務が解禁されたことで、デジタルカメラ同様に機内モードにしたスマートフォンを使って機窓からの風景を撮影しても差し支えなくなった。

 機中からの撮影という点では、ちょうど9月からiPhone 6/6 Plusが発売され、同時にiOSもiOS 8にアップデートされた。このiOS 8からはカメラアプリに「タイムラプス」という機能が搭載された。これは一定の間隔をあけて撮影した静止画をつなげて動画のように見せる機能で、長時間撮影したものを数十秒程度で早送りして再生できるもの。以前からあった撮影テクニックであり、そうした機能を搭載したデジタルカメラ等もあったが、iPhone(iOS)に搭載されたことで一気に認知が広まった。

 すでにソーシャルネットワークなどで飛行中の風景などをタイムラプス撮影した動画等を見かけた方も多いと思われるが、早速筆者もこれに挑戦。飛行機の機材にはブラインドがあるので、窓ガラスとブラインドの間にiPhoneを挟み、タイムラプス機能にして撮影開始し、あとは着陸まで放っておけばOK。サンプルとして撮影してみたのは、青森空港から東京国際空港(羽田)までの全飛行行程が20秒に圧縮された動画として仕上がっているが、全区間といわずとも、羽田を離陸時の幻想的な夜景に絞り込んで撮影してみるのも楽しそうだ。
《木暮祐一》

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