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【本気の瞬間を聞く Vol.2】ラジオDJピストン西沢……なぜしゃべり続けられるのか

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【本気の瞬間を聞く Vol.2】ラジオDJピストン西沢……なぜしゃべり続けられるのか
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--- なるほど。では、チームでお仕事されるときに、反りが合わない人がいたとしたらどういう風に接しますか?

ピストン西沢:極論ですけど、「こういう風にやってください」っていう仕事はもうやらないつもりなんです。「西沢さん、何でも好きにやってください」っていう体制でしか仕事はやらない。そこまで持って来るまでにすごく努力しました。それはある意味恐怖ですよ。要は仕事を選り好みしてるわけじゃないですか。なくなったらどうしようって思うでしょ、普通。

 こういう考え方って究極のフリーランスだから、会社員の人からするとすごく突拍子もなく見えるかもしれないけど、自分の能力が高ければすべてにおいてリーダーシップや交渉権を得るっていうのはサラリーマンも同じなんです。会社の中で自分のオリジナリティあるポジションを得て、「あいつがいないとできないよね」っていう風にできるはずなんです。工場で働いているとしたら、ものをつくる技術がとてつもなく高い。広告代理店で働いているとしたら、プランニングする能力と人脈がとてつもなく幅広い。技術者だったら、考える発想がほかの人より圧倒的にすごい、とか。

 とくに今の若い人は月並みでいいって思ってるから、周りの顔色伺って、一人で意見言うようなやつがいない。強引だけど自分の能力でねじ伏せて突っ走るような人が90年代はたくさんいたんですよ。

--- では、チームでお仕事をするときに結束を高めるためにしていることってありますか?

ピストン西沢:僕はわりと力ずくですからね。僕はラジオの番組をつくることやCDをつくることの中ではつねにトップに立つような努力をしてます。喋らせても音楽を選ばせても企画を考えさせても、すべて僕が一番いいっていう体制をつくっているんで。

 そして、僕を追い越そうっていう一生懸命なやつがスタッフにたくさんいると、番組が活性化するんですよ。そうすると僕も追い越されないようにしますよね。そういう力ずくのスタッフのまとめ方が僕は好き。やる気のないやつを転がすような仕事はやりたくないから、こういう仕事をしているんです。だから、事務職や管理職じゃないんだろうね。あくまでも1クリエイターというイメージですよね。

--- では、「ここぞ」という「本気の瞬間」に集中力を高めるためにやっていることはあったりされますか?

ピストン西沢:ランニングですね。やっぱり脳に血がいかないとだれるんですよ。自動車レースは心拍数が常時150から170近くで、車の中の温度が47、8°C、ヘルメットにレーシングスーツを着込んで、呼吸を荒げながら2時間走るんですよ。それをやるにはベースとしてランニングや体力づくりが非常に重要。オリンピック選手だったトレーナーにもついてもらってやってるんですよ。どうせなら、世界の一番と比べる。その差を認識することだけでもでかいから。

--- 西沢さんは悩むことはないんですか?

ピストン西沢:僕、目的が全部はっきりしているんですよ。だから悩んだり迷うことはないです。人生競技だと思っていて、僕の人生の目的は、ほかの人に負けないでいることです。僕より稼いでいるやつはたくさんいるし、僕よりいろんなことを生み出すやつもたくさんいるけど、僕は僕の中で負けないものを探して、負けないっていう気持ちで生きていく。次に大きな山が来るとしたら、体がいうこときかないジジイになって「どーすっかなー」ってときですね。で、そこで戦うために走ってる。そこが一日でも遅くなるように走ってるんです。
《奥 麻里奈》
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