【インタビュー】下り1Gbps!? LTE-Advancedを見据えたドコモのネットワーク戦略 | RBB TODAY

【インタビュー】下り1Gbps!? LTE-Advancedを見据えたドコモのネットワーク戦略

ブロードバンド 回線・サービス

NTTドコモ 無線アクセスネットワーク部 無線企画部門 担当部長 平本義貴氏
  • NTTドコモ 無線アクセスネットワーク部 無線企画部門 担当部長 平本義貴氏
  • NTTドコモ 無線アクセス開発部 無線方式担当部長/無線ネットワーク方式担当部長 安部田貞行氏
  • インタビューの様子
  • 4つの周波数帯をバランス良く利用してネットワークを構築する
  • LTE-Advanced向け「Smart Vertical MIMO」無線伝送技術の概要
  • 「Smart Vertical MIMO」屋外実験の概要
 下り通信速度最大150Mbpsエリアの展開や、LTEの次世代通信方式である「LTE-Advanced」の開発など、通信速度の高速化に取り組んでいるNTTドコモ。今回はドコモのネットワーク戦略について、NTTドコモ 無線アクセスネットワーク部 無線企画部門 担当部長 平本義貴氏と無線アクセス開発部 無線方式担当部長/無線ネットワーク方式担当部長 安部田貞行氏に話を聞いた。

■都市部は2GHz帯、地方は800MHz帯で効率良くエリア構築

――まず、基本的なLTEネットワークの戦略について教えていただけますか

平本氏:都市部のLTEにおいては2GHzのバンドを中心に展開し、周辺部(ルーラル)は800MHzをメインに展開しています。都市部で、基地局同士の間隔が狭かったり、6セクタ基地局を導入して容量を上げたりしているところに関しては、800MHz帯では電波が飛び過ぎて互いに干渉してしまいデメリットになることも考えられます。そのため2GHzを中心に展開し、これに1.5GHz、1.7GHzといった2つのバンドを加えて高速化を図る方針です。逆に郊外などは広範囲をカバーしやすい800MHzで対応します。バンドの振り分けについては、例えば特定の端末に優先的に800MHzを割り当てる、といったチューニングはしておらず、その端末とエリアが対応している周波数帯の中で、接続時に一番スループットが出る組み合わせで繋がる、というのが基本です。

 エリア構築に関してですが、都市部、ルーラル関係なく、そのエリアの最繁時間帯において、動画視聴に支障が出ないこと。これを全国統一の設計基準としています。それに加えて、主要駅や商業施設といったところでは、複数の周波数を重ねたり、移動基地局やスモールセルの設置など、特別な対応をしています。

――現時点では、800MHz帯、いわゆるプラチナバンド帯の基地局数で出遅れているという指摘もあります

平本氏:基本的に都市部を2GHz、ルーラルを800MHzという方針でやってきたので、全体として800MHzの基地局数が少ないということは事実としてあると思います。ただ、都市部は2GHzによってほぼ穴は無いですし、先ほど述べたように都市部ではあまりアンテナの数を増やしても逆にデメリットということもあります。今は、2GHz帯をベースに、1.5GHzや1.7GHz、スポットによっては800MHzも含めて基地局を設置し、厚みを増す取組みを行っています。ピークスループットについても、1.7GHz帯のサービスエリアについてはかなり出るようになっていて、どんどん展開を加速していきたいと考えています。1.5GHz帯も現在は5M幅の利用ですが、来年度には20M幅まで使用できるようになるなど、伸び白もまだまだあるといったところです。

――屋内のエリア化についてはいかがでしょうか

平本氏:ビルなど大型の施設では、IMCS(Inbuilding Mobile Communication System)というスモールセルを設置することで対応しています。最新のIMCSは2GHzだけでなく、1.5GHzと1.7GHzにも対応したマルチバンドタイプで、高スループットが望まれるエリアについてはこれを設置して高速化を図っていきます。屋内施設については、基本的にお客様の要望に応じて適宜IMCSやレピータ、フェムトセルなどの設置を行いますが、人が集まる商業施設などにはドコモ側から積極的に設置させていただくようにしています。駅周辺のビルなどでは、IMCSを入れることで、駅のトラフィックをかなり吸収することができ、オフロード施策としてもかなり有効です。
《中尾真二》

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