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富士通のスマートメーター向け通信技術、IETFのRFC承認を取得

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スマートネットワークのイメージ
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  • 関西電力のスマートメーターシステム
 富士通は11月15日、同社が2009年に開発したアドホック通信技術が、スマートメーター向けとして、インターネット技術標準化団体のIETFでRFC承認されたことを発表した。

 各家庭に設置することを想定したスマートメーターは、様々な設置環境下においても安定した通信接続の維持が必要とされる。富士通のアドホック通信技術は、スマートメーターなどの通信システムに組み込まれることを目的としたもので、設定することなく通信機器同士がお互いを自動的に認識しネットワークを自動構築する、自律分散型ネットワーク技術となる。これにより、大規模でも安定した無線ネットワーク通信が可能となる。また独自アルゴリズムを加えることで、1つの集約装置に対する通信機器の接続可能台数を、従来の数十台程度から、1,000台以上にまで増加させた。

 今回この技術が、スマートメーター向け無線通信のデータ転送技術として、国際標準化推進団体の承認を得た。国内外の多くの電力会社様や機器メーカー様が標準仕様を閲覧・活用できるように、「Experimental RFC」として研究成果が公開される。なお本技術は、すでに関西電力の200万台を超える大規模スマートメーターシステムに導入されており、電気使用量の収集や開閉器制御などを可能とする双方向通信を実現しているとのこと。

 今後はアドホック技術「WisReed(ウィズリード)」として、積極的な提案活動を各企業に行っている計画だ。
《冨岡晶》
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