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“4つのフリー”でキャリアを超えたプラットフォーム構築を目指すドコモ

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docomo IDを発表
  • docomo IDを発表
  • ドコモが目指すスマートライフとは
  • “4つのフリー”を掲げた
  • NTTドコモ 加藤薫社長
  • マーケットビジネス推進部長の前田氏
  • 健康をサポートする新サービスも発表
  • docomo IDの考え方
  • 「d fashion」のトップページ
 10日、NTTドコモは新商品・新サービス発表会を開催。同社の加藤薫社長は、プレゼンテーションの冒頭で「ドコモが目指すスマートライフ」について言及。ユーザー自身やその家族、さらには社会全体に日々幸せを感じてもらうことが、同社の目指すスマートライフのかたちであるとし、「R&D、ネットワーク、ドコモショップ、サービス、スマートフォンなどを通じて、お客様のスマートライフのパートナーでありたい」と語った。

 通常、キャリア各社の新商品・新サービス発表会では、どうしても新端末のラインアップや特徴にばかり注目が集まってしまう。今回、加藤社長が冒頭にこうしたコンセプトを語ることで、端末だけでなく、ネットワークからサービスまでトータルの価値を提供することがキャリアの役割である、という意思が強調されていたように思う。

■ネットワーク、デバイス、OS、そしてキャリアフリーの実現へ

 そんな中、同社が“スマートライフ”のパートナーとなるべく打ち出したのが、ネットワークフリー、デバイスフリー、OSフリー、そしてキャリアフリーといった4つの“フリー”。これまでユーザーの識別は電話番号に紐づいて行われていたが、今後はこうした考え方を実現するため「docomo ID」を導入し、ID管理に移行していく。ID認証は11月13日から本格的に導入が開始される予定。

 これによって、例えばドコモでは長らく準備中だったクラウド型のメールサービス「ドコモメール」を今月24日にいよいよ開始するが、11月以降は「docomo ID」を利用することで、ドコモの回線契約がない2台目以降のスマホやタブレット、PCでも同一のメールアドレスで「ドコモメール」が利用できるようになる。「ドコモメール」は、まずAndroidアプリ版から提供開始となり、12月にはブラウザ対応、12月中旬にiPhone対応、そして2013年度内にはIMAP対応を目指すとのこと。

■2000万会員を目指す「dマーケット」 3つの新サービスも登場

 「dマーケット」も、「docomo ID」の導入によってより多くのユーザーに使ってもらえるようにしたいとし、2014年3月末までにはキャリアフリーに対応させる方針を示した。また、現在、「dビデオ」「dヒッツ」「dショッピング」「dアニメストア」など多くのサービスを運営する「dマーケット」だが、今回新たに3つの新サービスが発表された。

 10月30日に開始予定のファッションECサイト「d fashion」ではマガシーク社と協業し、提供開始時点で約450ブランド、40,000点のアイテムを取り揃える。送料無料、ドコモポイントが使えること、キャリア決済への対応などが優位点として挙げられるという。11月29日からの提供が予定されているのが「dキッズ」。これは月額390円の有料サービスで、ベネッセコーポレーションや小学館などと協業し子育て家族向けの知育コンテンツを提供する。当初はAndroid 4.0以上のドコモスマートフォンおよびタブレットのみ対応。最後は12月17日に開始予定の「dトラベル」。こちらはJTBと協力し、その日の“気分”から旅行先を検索できるサービスや、ドコモのアプリと連携することで、旅先において宿の近くのおすすめスポット検索やルート検索なども可能となる。

 月額の有料会員数700万を超える「dマーケット」だが、ドコモ マーケットビジネス推進部長の前田氏は「近いうちに1000万、そしていずれは2000万会員を目指したい。そのためにはドコモのお客様だけでなく、日本中の方々に楽しんでもらえることが必要」とコメント。キャリアフリーの実現でより一層のユーザー獲得を見据えていた。

 健康プラットフォーム「WM(わたしムーヴ)」における新サービスとして、「からだの時計 WM」も発表された。リストバンド型の端末を装着することで歩数や睡眠時間などの情報を収集することができる。データ収集は無料だが月額315円の有料会員になることで、ダイエット、疲労回復など目的に応じたアドバイスを受けることができ、専門家への電話相談も可能となる。サービス開始は12月を予定し、Android 4.1以上の端末に対応。iOSには2013年度内に対応する。

■ネットワークはスマートライフを支える根幹

 「スマートライフを支える根幹」と加藤社長が重要視しているのが“ネットワーク”。先日開催されたネットワークに関する説明会でも強調されていたように、4つの周波数帯を利用した「クアッドバンド」でLTEネットワークを構築。「音声でもデータでも、都市部でも郊外でも、平時でも災害時でも、どんなときでも、つなぐ技術・努力で 期待に応え続けていきたい」(加藤社長)と、快適なネットワークの構築を目指す。最後に加藤社長は、「スマートライフのパートナーとして、魅力的な端末ラインアップ、あらゆる生活シーンをサポートするサービス、信頼のネットワークでスマートライフを力強く支え、生活・社会をもっとハッピーにしていきたい」と述べ、プレゼンテーションを締めくくった。
《白石 雄太》
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