【ひとりでいけるもん!Vol.3】かんぱーい、金曜の夜にひとりで居酒屋 | RBB TODAY

【ひとりでいけるもん!Vol.3】かんぱーい、金曜の夜にひとりで居酒屋

 仕事が終わった後に「飲みたいな〜」と思うことがある。しかし、誘う相手がいない。家で飲むのも寂しいし、さてどうしよう……。そんな時に役立つのがスマホだ。スマホで誰かを呼ぶのではなく、スマホを持ってひとりで飲みに行くのだ。

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 仕事が終わった後に「飲みたいな〜」と思うことがある。しかし、誘う相手がいない。家で飲むのも寂しいし、さてどうしよう……。そんな時に役立つのがスマホだ。スマホで誰かを呼ぶのではなく、スマホを持ってひとりで飲みに行くのだ。ということで、今回はひとりで「笑笑」に出かけようと思う。「笑笑」とは居酒屋である。

 ひとりカウンターで静かに飲める居酒屋を知っていればいいのだけれど、私はそんな居酒屋を知らないので「笑笑」。どこにでもあるし、やはり安価なのも高ポイントだ。問題は笑笑でひとりという人をあまり見ない点だ。

 しかし、私にはスマホがある。スマホがあればきっと周りが「かんぱ〜い」と盛り上がっていても、ひとり楽しく飲めるはずだ。一緒に飲む相手はスマホなのだ。スマホは友達であり、恋人でもあるのだ、きっと。ということで、ひとり笑笑に向かった。

■花金の街にひとり繰り出す

 金曜日の夜の街は多くのサラリーマンで賑わっていた。そんな中を私はひとり笑笑へと向かう。ここまではスマホを活用していない。笑笑がどこにあるのかは知っていたので別に調べる必要がないのだ。笑笑の前にやって来てからがスマホの見せ場である。スマホでメールを見ながら、笑笑の扉を開き、店員さんがやってくるなり、少し忙しそうに「すみません、ひとりなんですけど大丈夫ですか?」と少し早口に聞く。店員さんは一拍おいて、こちらの席へ、と私を導いてくれた。スマホでメールを見ることで、なんだかここにひとりで来ることが正当化できる気がしたのだ。

 通された席は、4人座れる席だった。そこにひとり座り、スマホを見つつ「とりあえずビールを」とお願いする。店員さんは「はい」といいながら去っていった。私はスマホでメールを見ているが特に急ぐ内容ではなく、むしろいつ申し込んだか分からないメルマガだったので、読む必要性すらない。しかし、ひとりという恥かしさを隠すためには必要だった。

 笑笑は金曜日ということもあってか賑わっていた。「かんぱ〜い」という楽しげな声が聞こえる。私の隣はカップルになりそうな男女で、やっぱり盛り上がっている。私はひとりメールに飽きて、スマホで「ブラックジャックによろしく」を読んでいた。そのうちビールが来てひとり「かんぱ〜い」と、精一杯の盛り上がりを自分で作ったのだけれど、相手がいない乾杯は若干寂しいものだった。店名は「笑笑」だけれど、今のところ笑いは起きていない。それはなぜか、私がひとりだからである。

■似てる、すっごく似てる

 メニューを見ながら好きな物を選んだ。ひとりなので周りに合わせる必要がないのが良い。いきなりご飯系を頼んでもいいのだ。サラダやスタミナ丼、刺身など気の向くままに頼んだ。そして運ばれて来た料理はすべて正面がコチラを向いていた。複数人だといろいろな方向を向く料理だけれど、ひとりだからすべてコチラ。アイドルグループに属する人がソロデビューしたらこんな感じなのだろう。なんだか嬉しい。

 隣のカップルになりそうな男女の会話は相変わらず弾んでいた。男性が「芸能人だと誰に似てるって言われる?」と聞くと、女性は迷いなく「吉高由里子」と答え、男性はそれを受けて「俺も言おうと思っていた」という羨ましい会話をしている。コチラはひとりで静かだからそういう会話がよく聞こえ、「吉高由里子……、そうかな?」と疑問が浮かぶ。勘違いかと思いスマホで「吉高由里子」を画像検索してチラチラと見比べたけれど、そうかな? という感想は変わらなかった。

 しばらくしてビールにも飽きたので、何を飲もうかと思っていた矢先に、隣のテーブルの女性のもとに店員さんが「鍛高譚(たんたかたん)のソーダ割りです」とやって来た。酔った勢いなのか、「僕も同じのを」を言ってしまった。全然知らない人なのに。一瞬の間があってから、店員さんは分かりました、と行ってしまった。その後、女性がコチラを見ながら笑顔で会釈。その瞬間に「吉高由里子にそっくり!」と思った。似てる、すっごく似てる。人は単純だ。

■去り際以外は素晴らしい!

 居酒屋のメニューはどれも美味しく、自分のペースで飲めるというのも素晴らしい。飲み会などでは最後の一切れを食べていいのか否か悩んでしまうがその心配もない。ひとりだから食べていいのだ。じゃないと食べ残しになってしまう。また最初こそひとりが恥かしく感じたけれど、お酒が入るにつれてその恥かしさは消えて楽しくなってくる。周りから聞こえる「かんぱ〜い」も大きな笑い声も気にならなくなるのだ。お酒の力は偉大だ。スマホとお酒さえあればひとりでも、私の未来は明るいとさえ思う。最後にキチンとデザートまで食べてお会計へと向かった。

 2時間制だったけれど、ひとりで2時間はキツいかと思っていたが、きっちり2時間。あっという間の2時間だった。お会計は約2500円。その値段以上のいい時間だったと思う。そう思いながら出口に向かった瞬間に、店内に流れるBGMがアニメ「名探偵コナン」で犯人が殺人の動機を言う時に流れる音楽に歌詞が乗った曲になった。その瞬間、まさに犯人のように何だか悲しい感じがしたのだけれど、それ以外は素晴らしい2時間だったと思う。ぜひまた行きたいと思っている。

ひとり居酒屋「笑笑」
オススメ:★★★★
ハードル:★★★★
お酒が入った後の楽しさ:★★★★★
《地主恵亮 》

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