【CES 2012】ノキア最上位機種「Lumia 900」、その特徴と位置づけは | RBB TODAY

【CES 2012】ノキア最上位機種「Lumia 900」、その特徴と位置づけは

2012 International CESでNokiaが同社の最上位機種となるWindows Phone「Lumia 900」を発表した。AT&TのLTEネットワークに対応したハイエンドスマートフォンで、米国のAT&T商品取扱店でこの先数カ月中に発売する予定。

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AT&T向けに独占提供されるハイエンドWindows Phone「Lumia 900」
  • AT&T向けに独占提供されるハイエンドWindows Phone「Lumia 900」
  • Nokia CEOのStephen Elop氏。2010年9月に現職となる前は、Microsoftの幹部を務めていた
  • AT&TのLTEネットワークに対応する
  • カメラはLumia 800と同じで、 35mm換算で焦点距離28mmに相当する画角の広さが特徴
  • NAVTEQのナビゲーション機能を搭載
  • ESPNとCNNがLumia 900向けにアプリを提供。Windows Phoneを意識した統一感のあるUIとなっている
  • ESPNとCNNがLumia 900向けにアプリを提供。Windows Phoneを意識した統一感のあるUIとなっている
  • マイクロソフトのスティーブ・バルマーCEOもゲストで参加
 既報の通り、2012 International CESでNokia(ノキア)が同社の最上位機種となるWindows Phone「Lumia 900」を発表した。AT&TのLTEネットワークに対応したハイエンドスマートフォンで、米国のAT&T商品取扱店でこの先数カ月中に発売する予定。

 Nokiaは北米市場においてSymbian OSを搭載した従来の携帯電話端末の販売をほぼ停止しており、欧州市場で昨年11月に同社製Windows Phoneの販売が始まってからも北米向けの製品展開についてはアナウンスされていなかったので、米国ではしばらくの間Nokia携帯電話のラインナップに空白期間が生じていた。今回、AT&T向けのLumia 900に加え、T-Mobile USAには「Lumia 710」を提供することが決定しており、CESでの同社の発表は「Nokiaの北米市場再参入」として受け止められていた。

 従来のNokia製Windows Phone上位機種「Lumia 800」に対しては、前述の通りLTEに対応している点が最大のアドバンテージとなる。プロセッサはLumia 800がSnapdragon MSM8255、Lumia 900がAPQ8055と異なっているが、これはLumia 900ではLTEのモデム機能を別チップ(MDM9200)でまかなっており、メインのプロセッサはモデム機能を持たないモデルとしたため。アプリケーションプロセッサとしての処理性能はともにシングルコアの1.4GHzで同等となる。このほか、画面サイズが3.7インチから4.3インチに拡大されたほか、バッテリ容量も1450mAhから1830mAhに増量されている。OSのバージョンはいずれも7.5(コードネーム“Mango”)だが、Lumia 900はLTEのサポートが追加された「Windows Phone 7.5 Commercial Release 2」を搭載している。

 アメリカではスマートフォンのカーナビ機能への需要が大きいため、同社傘下のデジタル地図サービス会社・米NAVTEQによるナビゲーション機能を独自に追加した。また、スポーツとニュースの分野でそれぞれ大手のテレビ局、ESPNとCNNがWindows Phoneのユーザーインタフェースに合わせた情報アプリを開発し、Lumia 900のために先行提供するなど、ソフトウェア面で北米市場のためのカスタマイズが多く加えられている。

 Lumia 900の発表はCES基調講演のような大きなステージとは異なり、Nokia一社の主催による小さな記者会見として開催されたが、同社新製品への関心は高く、会場に入りきれない記者が続出するほど多くの報道陣が詰めかけた。また、プレゼンテーションの終盤ではMicrosoft CEOのSteve Ballmer氏が、直後に基調講演を控えているにもかかわらず自ら祝辞を述べるため登壇し、MicrosoftとしてもLumia 900の北米市場投入を「真打ち登場」としてとらえていることを強調した。
《日高彰》

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