IDC Japanは20日、2010年の全世界におけるデジタルハードコピーデバイスにおける印刷ページ数を発表した。 これによると、プリンターやMFP（マルチファンクションペリフェラル）等のデジタルハードコピーデバイスから、2010年に印刷（含むコピー）された全世界での印刷ページ数は、3.1兆ページとなった。これら印刷された用紙を積み上げると、地球から月までの距離のおよそ7割に到達するという（通常のコピー用紙で、すべて片面印刷）。 2010年の印刷ページ数は、先進国では、前年比1.3％減。一方、新興国は対照的に同7.3％増の成長を実現しており、特にラテンアメリカや中・東欧では、前年に比較して二桁増の大幅増となっている。全世界では、前年比1.4％増の成長となっている。 製品ごとの2010年の印刷ページ数では、ユーザーはその利便性と機能から、MFPを利用する傾向が強まっているとのこと。そのため、プリンターやシングルファンクションデジタルコピー機における印刷ページ数は減少し、そのシェアも低下しているが、MFPにおいては、印刷ページ数が前年に比較して二桁増を記録した新興国を中心に増加し、そのシェアも上昇している。カラーレーザープリンターおよびカラーレーザーMFPは、全世界で印刷ページ数が増加。特に新興国では、カラーレーザープリンター、カラーレーザーMFPのいずれも印刷ページ数は、前年に比較して二桁増となっている。 2010年の全世界における印刷ページ数でのベンダーシェアでは、HPが1位。キヤノンおよびゼロックスは、それぞれ2位、3位となった。
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