【インタビュー】GRIDY SmartPhoneが変える業務支援環境の新たな形――ブランドダイアログ常務取締役 柳沢氏 | RBB TODAY

【インタビュー】GRIDY SmartPhoneが変える業務支援環境の新たな形――ブランドダイアログ常務取締役 柳沢氏

エンタープライズ ソフトウェア・サービス

ブランドダイアログ 常務取締役 CRM本部 本部長 柳沢貴志氏
  • ブランドダイアログ 常務取締役 CRM本部 本部長 柳沢貴志氏
  • 「クラウドコンピューティングEXPO」の同社のブースで、新サービスであるGRIDY SmartPhoneによるKnowledge Suiteのすべてのサービスを体験することができる
  • GRIDY SmartPhone for Android
●スマートフォン対応によってGRIDYがデバイスフリーに

 ブランドダイアログが発表した「GRIDY SmartPhone for Android(GRIDY SmartPhone)」は、同社が提供するSaaS型の統合営業業務支援サービス「Knowledge Suite」をスマートフォンからでも利用可能にするAndroidアプリだ。このアプリは、Androidマーケットから無料でダウンロード可能で、GRIDYのグループウェアやSFAなどのサービスを利用している人なら、すぐに利用できる。

 GRIDY SmartPhoneのリリースにあわせて、同社は「クラウドコンピューティングEXPO」に出展する。同社ブースでは、スマートフォン対応を含むKnowledge Suiteサービス全体連携のデモや、さらに新しい機能の参考展示なども予定している。その見どころとあわせて、今回、ブランドダイアログ 常務取締役 CRM本部 本部長 柳沢貴志氏に話を聞いた。

●Knowledge Suiteとは

 スマートフォン対応や新機能の話をする前に、まずKnowledge Suiteについて概要を紹介しよう。Knowledge Suiteは、グループウェア(GRIDYグループウェア)を中心に、SFA(GRIDY SFA)、CRM(GRIDY SFAの顧客担当者マスターデータ管理機能)、サポート窓口用の問い合わせ対応システム(GRIDY CENTER)、名刺デジタル化クラウドサービス(GRIDY名刺CRM)、Webフォーム作成(GRIDYリードフォーム)、可視化・レポーティング(GRIDY BI)といったサービスコンポーネントが用意された、統合型の業務支援SaaSだ。

 すべてのサービスはSaaS型で提供され、PC用のフルブラウザ経由で利用する。上記のサービスは、全ての機能を利用する場合、有料版の契約が必要となる。有料版は、グループウェアのストレージ1GB分の月額料金と、その他のサービスで使用したデータサイズによる従量課金(メールや保存ファイル、SFAや名刺CRMで蓄積されたデータ量)のみで、ライセンス料やユーザー数による課金体系はとっていない。Knowledge Suiteは、SFAやCRMといったサービスがあるように、特に企業の営業支援、マーケティング支援に特化した情報系業務支援SaaS型統合SaaSとして定評がある。

●スマートフォン対応で営業の機動力アップ

 9月にリリースされたGRIDY SmartPhoneは、これらGRIDYのすべてのサービスを、スマートフォンから利用できるようにするAndroidアプリである。GRIDY SmartPhoneは、Androidマーケットから入手可能(無料)で、動作対象としているのは、auのスマートフォンとなっている。外部アクセスを促すアプリなだけに、セキュリティ対策にも配慮されたAndroidアプリが特徴となる。

 すでにKnowledge Suiteを利用している場合で、auの対応スマートフォン(IS03、REGZA phone、SIRIUS、G'zOne、HTC EVO WiMAX、EIS01PT)を持っていれば、GRIDY SmartPhoneをダウンロードするだけだが、法人としてまとめて導入する場合や、新規導入なら、GRIDY SmartPhoneのOEM版である「KDDI Knowledge Suite」がお勧めとされている。

 KDDI Knowledge Suiteは、GRIDY SmartPhoneがプレインストールされたauスマートフォンにKnowledge Suiteのプランを組み込んだ形で販売されるものだが、SFA/CRMの容量無制限プランなども用意されており、法人利用でのメリットが期待できるとのことだ。もちろん、KDDI Knowledge Suiteの契約でも、PC版の機能は利用できるようになる。

●営業マンはPCいらずになる

 スマートフォンで、オフィスのPCと同じグループウェアやSFAの情報にアクセスできる便利さは想像できる、GRIDY SmartPhoneはCRMとも連動しているため、得意先ごとのフォローアップやステータスも、リアルタイムに把握できる。出先で訪問先のCRM上のステータスが更新されていれば、他の営業マンも出先のまま、あるいは本社などに確認をとらないでも、内容の引き継ぎや臨機応変な対応が可能だ。

 グループウェアのワークフロー承認やメッセージ機能を駆使すれば、見積もりや提案書の承認などのために会社に戻ったりする必要がなくなることもある。営業マンの通常業務は、ほぼKnowledge Suiteの中で完結できるので、小さい画面のスマートフォンでグループウェアやSFA、メールなど複数のアプリを切り替えて使う煩わしさもない。

 スマートフォンならではの機能としては、取引先の住所や移動ルートを地図で確認したり、訪問先巡回のルート計画を検討したりすることも可能だ。また、細かい点だが、「GRIDY SmartPhoneのトップメニューは、アイコンを格子上に並べるのではなく、機能を1行ずつリストしています。これは、外出時、利き腕に関係なく右手、左手、どちらでスマートフォン本体を持っても片手操作がしやすいようにというインターフェイス上の工夫です。」(柳沢氏)といったチューニングも行きとどいている。

 スマートフォンのビジネス利用というと、セキュリティ対策も重要となる。実際、柳沢氏も「ビジネスの現場では、まだまだスマートフォンのハードルはそれほど下がってはいない」と話す。Knowledge Suiteでは、GRIDYのサービスに接続できるネットワークのIPアドレスによって制限するなどのオプションサービスが用意される。

 なお、GRIDY SmartPhoneはいまのとこauのAndroid端末専用だが、その他のスマートフォンへの対応も考えているとのことだ。

●複数拠点を持つ企業で効果を上げるKnowledge Suite

 柳沢氏によれば、Knowledge Suiteの無料ユーザーはゆうに1万社を超え、有料ユーザーも850社を超えるまでに成長しているという。有料ユーザーの規模も中小企業から、従業員数が3桁を超え、複数拠点を持つような中堅企業が増えきているという。一部上場企業など導入も進んでいるそうだ。特に複数拠点を持つような中堅・大手企業の場合、全社で共通のシステムを導入するには、開発コストや導入のためのライセンスコストなどから、拠点ごとに異なるパッケージを利用していたり、IT化のレベルがまちまちだったり、情報の共有や統合管理ができてないところが多い。しかし、「GRIDYなら、ID数やライセンス数などに左右されない、データの従量課金のみのためスモールスタートが可能であり、SaaS型であるため、拠点間の距離やネットワークを構築、管理する必要もない」と柳沢氏はアピールする。

●One to Oneマーケティングを支援

 SFAやCRMだけでなく、サポートデスクやアンケートフォーム作成、BI、そしてモバイル対応など、ビジネス環境に広く機能を広げているKnowledge Suiteだが、年内を目指してメールビーコンの追加も予定されている。同社では「バーチャル営業マン」と呼んでいるサービスだが、単純なメルマガなどの配信ではなく、ビーコン機能をサポートするので、送ったメールの開封やリンクへのアクセス(誘導)などが顧客ごとにトラッキングできる。

 キャンペーンや販促プログラムに沿ったステップメールにも対応している。もちろんCRM情報ともリンクしているので、どの顧客にはどの段階のメールを送るか、送らないか、などの制御も判断してくれる。しかも、メールの開封やURLへのアクセスについては、リアルタイムで担当者にメールで通知させることもできる。その状況によって、さらに細かい提案やフォローが可能となるわけだ。つまり、メールを受け取る顧客にとっては、機械的に送られてくる自動メールとは思えないインテリジェントな対応に見える。属性レベルのマーケティングではなく、文字通り顧客ごとのピンポイントなオートメーションOne to Oneマーケティングを支援してくれるのだ。

●今後の戦略はERP連携やパートナー強化

 戦略的な展望として、「ERPのような基幹業務とKnowledge Suiteの連携を考えている」(柳沢氏)という。これは、SFAやCRMのデータや機能を利用するためのAPIを提供し、SIerやソリューションベンダーが、Knowledge Suiteの情報を活用できるようにすることでパートナー戦略を強化する予定である。

 ブランドダイアログでは、このようなパートナー戦略は今後も強化したい点のひとつとして、様々なベンダーやオペレータと協業を増やしたいと考えている。

 例えば、KDDI Knowledge Suiteは、統合的な業務支援環境に必要な機能を備えたビジネス専用端末のソリューションとして、法人向けの端末の一括導入といった展開が考えられる。双方の販売チャネルやブランドを活かして、win-winの市場開拓が期待できる。

 なお、「クラウドコンピューティングEXPO」の同社のブースで、新サービスであるGRIDY SmartPhoneによるKnowledge Suiteのすべてのサービスを体験することができ、新サービスのデモなどを見ることができる予定だ。
《RBB TODAY》

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