NEC、100Gbpsに対応したデジタルコヒーレント光トランシーバモジュールを世界初発売
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光トランシーバモジュールは、光ファイバを用いた大容量・長距離伝送を実現するWDM装置などの基幹部品として利用されている。今回採用された「デジタルコヒーレント光送受信方式」は、伝送データを光位相を使用して送受信する光伝送方式であり、受信の際は、信号光にローカル光を混合して信号復調し、さらにこれをデジタル信号処理することによって、伝送による信号劣化を補償し元の伝送データを再生することが可能な方式だ。
DP-QPSK(Dual Polarization Quadrature Phase Shift Keying)変調方式の採用により、直接変調方式を用いた従来製品と比較して波長利用効率を約4倍向上させ、大容量伝送を実現した。またPLC(Planar Lightwave Circuit注4)技術を活用した光ハイブリッドミキサを内蔵するとともに、光ファイバ伝送で発生する波形歪を適時補償するデジタルコヒーレント送受信回路を採用した。これらにより、波長分散補償ファイバを用いない場合でも、従来製品の20倍以上である2,000km以上の伝送が可能となっている。さらに高速信号処理機能のIC化により、光モジュール業界標準に準拠した小型サイズ(127mm×177mm×33mm)を実現した。
100Gbpsデジタルコヒーレント光トランシーバモジュールの出荷開始時期は2012年3月、40Gbpsデジタルコヒーレント光トランシーバモジュールの出荷開始時期は本年11月の予定。NECは新製品について今後3年間で50,000個の出荷を目指す。