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NTT、既設100ギガビット光伝送網で400ギガビット高速通信に成功

ブロードバンド テクノロジー
伝送実験の構成(概要)
  • 伝送実験の構成(概要)
  • 評価内容
 日本電信電話(NTT)とNTTコミュニケーションズ(NTT Com)は19日、既設100G光伝送網で現行の4倍の高速通信を、低コストで実現する実験に成功したことを発表した。世界最高水準となる400ギガビット伝送のフィールドトライアルに成功した。

 実験では、NTTが、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation:直交振幅変調)変調信号とサブキャリア多重を適用した400G光送受信系を構築。これにより、既設100G光伝送網の容量を4倍に拡張した。NTT Comは高い偏波モード分散および偏波変動を有するファイバ伝送路環境を構築した。

 その結果、400G光信号および100G光信号を最大12波多重し、伝送品質を測定したところ、既存の光伝送システムで100Gと400G波長の同時伝送に成功。100G光信号に影響を与えることなく、400G光信号の安定した長距離伝送が可能であることが確認された。

 これは、既設の100G光伝送網を活用しつつ、400G光信号を増設することで、光回線容量を現行の4倍に増大できることとなる。東京オリンピック・パラリンピックの開催による高解像映像配信、IoTの爆発的拡大など、今後増大するトラフックへの対応が可能になる見込みだ。
《冨岡晶》
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